【写真】人気コスプレイヤー・シスルさんの撮り下ろしカット【7点】
――まず、学生時代のことをお聞きしたいのですが、小中高時代で思い入れのある出来事って何かありますか?
シスルさん 実はあんまり記憶がないんです(笑)。覚えているのは、中学で茶道部、高校と大学では弓道部に所属していたくらいですね。
――どんな学生生活だったんでしょう。
シスルさん 田舎だったので、学校と家の往復で。部活と勉強に追われて、特別な青春っていうのは…あまりなかったかも。ただ、生徒会の先輩がめちゃくちゃカッコよくて、憧れていたことがあります。でもその人はバスケ部で接点がなかったんですけど、偶然弓道部にも所属していて「運命かも?」って勝手にドキドキしていました(笑)。
――オタク趣味のキッカケは覚えていますか?
シスルさん 最初にハマったのは『銀魂』だったと思います。でもテレビもあまり観ないし、周りにオタクもいなかったので、漫画を読むだけでした。本格的にオタクになったのは、大学に入ってからですね。
――その頃にコスプレを始めた?
シスルさん もともとイラストを描いて当時はTwitter(現X)に投稿していたんですが、『刀剣乱舞』や『アイドルマスターシンデレラガールズ』が流行っていた時期でした。ある時、その両方のコスプレしているレイヤーさんを見かけたんです。男装も女装もしていて、衝撃でしたね。自分が描いたキャラが現実に現れたような感動があって……。最初は「『コミケ』に行ったら憧れのあの人に会えるかも」って思って、「コミケ」に参加しました。実際には会えなかったんですけどね。 始めたキッカケは大学の学祭でコスプレをしている人がいたんです。それを見て思い切ってしてみることにしました。親には「スカート長めにしなさいよ」って言われたりして(笑)。
――そこからのめり込んでいったと。
シスルさん 衣装を自作してその憧れの人に会いに行くリベンジしようと。右も左もわからない状態から衣装を作って挑んだ2回目で、ついに会えたんです。
――行動力がすごいですね。
シスルさん その人に「コスプレうまいし、可愛いね!」って言われたのが嬉しくて、「私にもできるんだ」って思えたんです。その言葉が、自信に変わった瞬間でした。ドキドキとワクワクが混ざった、今でも忘れられないです。
――ちなみになぜ衣装を自作しようと思ったんですか?
シスルさん 既製品って、みんな似ているじゃないですか。「私だけの衣装が欲しい」と思って、自然と手作りに行き着きました。中学の家庭科でエプロンを作ったくらいの裁縫レベルでしたけど、情熱が勝ちましたね。
――どんな風に準備をしたのでしょう。
シスルさん 生地から何をどう選べばいいかわからなくて、母といっしょに手芸屋さんへ行って、店員さんに相談しました。「このキャラの服が作りたいんです」ってスマホの画像見せながら材料を選んだのが懐かしいですね(笑)。
――今も自作することはありますか?
シスルさん 一時期は自作していましたが、最近はプロの方にお願いするようになりました。当たり前ですが、プロの衣装は完成度が違うんですよね。
――大学卒業後の進路は。
シスルさん 地元の堅めの企業に就職しました。でも色々あって辞めて、その頃はすでにコスプレの仕事をいただけるようになっていたので、思い切って上京しました。親には反対されましたけど、「今しかない」と思って。あの時の決断は、今振り返っても間違ってなかったと思います。
――いつからお仕事として成り立っていましたか?
シスルさん コスプレを始めて2年目くらいですかね。趣味で始めたコスプレが、いつの間にかお仕事になっていた感じです。
――今は公式のお仕事もされていますよね。
シスルさん いわゆる「公式コスプレイヤー」っていう肩書きはあまりないんですよね。主に「オフィシャルキャスト」と呼ぶほうが正しいかもしれません。
――キャラになりきるって、きっと大変ですよね。
シスルさん 本当にそうです。いくらメイクしても骨格は変わらないし、「似てないな」って落ち込むこともあります。オリジナルキャラの方が気楽なんですけど、やっぱり「好きだからやりたい」っていう想いがあるので頑張っています。
シスル
SNS総フォロワー約84万人を誇るコスプレイヤーとして活動。詳細な経歴は非公開ながらも、その完成度の高いコスプレで人気を集めている。様々なアニメやゲームのキャラクターになりきる姿が多くのファンを魅了。チャーミングなルックスと、キャラクターへの深い愛情が感じられる表現力が魅力で、最近はVTuber沼にどっぷり浸かっているそう。推しの語り出すと止まらない一面も魅力のひとつ。
▼X:https://x.com/Sithle011
▼Instagram:https://www.instagram.com/sithle011
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