「2025ミス・ユニバース・ジャパン」群馬代表に選ばれた笛木陽子さん(ふえき・ようこさん/29歳)は、モデルであり、4歳の息子を育てるシングルマザーでもある。2025年を「挑戦の年」と決めた笛木さんは、新たな一歩としてこの大会に応募した。


【写真】4歳の息子を育てるシングルマザー・群馬代表の笛木陽子さん【6点】

セミファイナリストに選ばれたときの感想を聞くと、「とても嬉しかったです!母になってから、挑戦するのを躊躇っていた自分と向き合うため、応募開始の1月1日にエントリーしました。2025年は『挑戦の年』にすると決めていたので、参加出来ることに大きな意味を感じています」と回答

笛木さんは、自身を「愛情深い挑戦者」と表現。誰かを幸せにすることを喜びとし、そのためには努力を惜しまないという。また「困難に直面しても決して逃げず、常に前向きに進もうとする強さがあります」と自己分析する。

そんな芯の強さは、幼少期の体験にも根ざしている。バイレイシャルであるがゆえに差別を受けた経験から、正義感が育まれたのだという。「活発で正義感の強い子でした。誰かが傷ついている場面では真っ先に手を差し伸べるようになりました。その姿勢は今でも変わらず、街中で困っている人を見かけると自然と声をかけています」と語った。

また、チャームポイントは「くしゃっとした笑顔とえくぼ」。「昔は笑うことにコンプレックスを感じていた時期もありましたが、自分を好きになれるようになってからは、それが今では一番のチャームポイントになっています」と話した。

これまでで一番頑張ったこととして挙げたのは、コロナ禍での出産と育児。
実家に帰ることもできず、産後うつを何度も経験する中で「周囲に頼ること」の大切さに気づいた。「未婚のシングルマザーとして4歳の息子を育ててきましたが、今では多くのサポートに支えられながら、息子は元気に育っています」と明かす。

憧れの存在はマザーテレサだという笛木さんが関心を寄せるのは、世界に残る“児童婚”の問題だ。「未成年の少女たちが強制的に結婚させられ、命を落とす事例もあります。現地の社会背景が改善され、女の子達が自由に未来を選べるような世界になることを心から願っています」と語った。

オピニオンリーダーとは「周囲の意見に耳を傾けながらも、自らの信念を持って発信できる人」だと話す笛木さん。だからこそ、自身がミス・ユニバースになった暁には、子どもの貧困を救うボランティア活動や、女性たちが安心して頼れる社会福祉の仕組みづくりに力を注ぎたいという。

将来は、「等身大の自分を発信し続け、母として、女性として、1人でも多くの人の希望となる存在になることが夢」だという笛木さん。「子育てをしながらの挑戦は決して簡単ではありませんが、だからこそ、私の挑戦が、同じように悩みや葛藤を抱える女性たちに、勇気と希望を届けられると信じています。全力で頑張ります!」と意気込みを語った。

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