派手な演出と熱いストーリーで今話題を集めているテレビ朝日×ABEMA共同制作ドラマ『M 愛すべき人がいて』。主演を務める歌手・安斉かれんとは一体何者なのか。
歌手を目指したきっかけから今後の目標まで語ってくれた。

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──安斉さんは歌手として去年デビューを果たしていますが、ドラマを観て「この子は誰なんだ!?」と興味を持った視聴者も多いと思います。まずは歌手になった経緯から教えていただけますか。

安斉 音楽を志すようになったきっかけがあって、中学に入る直前くらいだったかな、お父さんに連れられてローリング・ストーンズのライブを観に行ったんですよ。それが初めてのライブ体験だったんですけど、迫力がすごくて……。その中でも特に印象的だったのがサックスのカッコよさ!

──ボビー・キーズですか! 14年の来日後、亡くなってしまったんですよね。

安斉 そうなんですか……とても、残念です。本当に最高の演奏だったんです。私は、あのライブに影響されて、サックスを始めたので。

──それまで楽器は?

安斉 サックスの前からエレクトーンやお囃子はやっていました。単純に楽器を触るのが楽しかったし、ジャンルとか関係なく音楽全般が好きなんですよ。そうこうするうちに「声の楽器の一つだな」と考えるようになって、エイベックスのレッスンに通い始めたんです。
レッスンは高校に入ってから3年くらい続けました。

──話を伺っていると、音楽に関してはお父さんの影響も大きかったんですね。

安斉 お父さんは普段からギターを弾くようなロック大好き人間で、車の中でも洋楽ばかりかけていたんです。ストーンズもそうですけど、ハノイ・ロックスとか。

──ハノイ・ロックスと浜崎あゆみではすごい違いですね。

安斉 だから普通のJ-POPは小さい頃あまり聴いてこなかったんです。レッスンで歌を始めるようになってから、より日本の曲も知るようになりました。ドラマ『M』の中では浜崎さんの曲以外にも90年代のJ-POPがたくさん流れるから、すごく新鮮な感覚です。

──“歌手・安斉かれん”としては、どういうところがセールスポイントとなりますか?

安斉 自分では、よく分からないんです・・・まだデビューしたばかりということもありますし。セールスポイントではないのですが、周りからは「ポスギャル」と言われている自分たち世代のマインドは強みだと思います。

──ポスト・ミレニアルギャル……次世代ギャルという意味らしいですね。デビュー前はショップ店員もしていたそうですし。


安斉 もともと自分のことをギャルだなんて考えたことはなかったんですよ。だけどメイクとかをするようになると、友達が「ギャルっぽいね」と言い出して。たしかに洋服にしてもメイクにしても派手なのは好きだし、そういう要素が無意識にあったのかもしれないです。そういう私のスタイルをスタッフさんも尊重してくれて、デビューしてからもジャケットのビジュアルや衣装は派手でイケイケな感じにしてくださって。

──では、安斉さんの中でギャルの代表格とは?

安斉 私が小学生のとき、『Popteen』(角川春樹事務所)がめちゃくちゃ流行っていたんです。本当にブームだったから私も読みましたし、つけまとかも買っていました。くみっきー(舟山久美子)さんとか本当に当時の女子全員が憧れていましたからね。あれは本当に可愛すぎた!

【あわせて読む】今夜最終回、ドラマ『M』安斉かれん(2)「どんどんジャンルの幅を広げていきたい」

(取材・文/小野田衛)
▽安斉かれん
1999年生まれ 神奈川県藤沢市出身の20歳。『ポス(ポストミレニアル)ギャル』と呼ばれる次世代型ギャルの一人。渋谷の人気ショップ 「RELECT by RUNWAY CHANNEL Lab.」で店員として働きながら、デビュー前から多くのファッション・メディアに登場し、コスメティックブランドM・A・Cの店頭コレクションビジュアルにも採用される等、徐々に注目を集めている。令和元日の5月1日『世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた』で avexよりデビュー。

▽ 土曜ナイトドラマ『M 愛すべき人がいて』
放送局:テレビ朝日
※見逃しはABEMAで独占配信
放送日:毎週土曜よる11:15~
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