NMB48吉田朱里、卒業直前のラストメッセージ「山あり谷ありのアイドル人生でした（笑）」

吉田朱里のNMB48卒業シングル『恋なんかNo thank you!』が本日18日（水）発売となる。1期生としてNMB48を支え続け、YouTuberやコスメのプロデューサーとしてアイドルを超えた活動の場を開拓した吉田朱里。シングルのリリースを記念して、アイドル人生に終止符を打つ彼女に、愛するNMB48への10年分の思いをたっぷり語ってもらった『月刊エンタメ』でのインタビューを公開する。（前後編の前編）

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──「NMB48の吉田朱里」としては今回が最後の登場となるでしょうか。本誌では過去にファッション連載もやっていただきました。

吉田　本当にお世話になりました。あの頃は他にファッションのお仕事もなかった時期だったし、（白間）美瑠と一緒にとても楽しくやらせていただきました！

──そんな吉田さんが10年のアイドル人生に終止符を打ちます。卒業に至るまで紆余曲折があったとか？

吉田　そうですね。卒業自体は２年くらいずっと考えていたんですけど、さや姉（山本彩）が卒業した頃に「まだ自分にはやるべきことがあるんじゃないか」と思ったんですよね。そして今年の春に「アカリンFes.」の開催が決まって、「よし、これでアイドルとしての集大成を見せられる！」と。フェスで卒業発表して、大阪で卒コンをして……と思い描いていたら、コロナ禍で計画が崩れてしまったんです。

──卒業発表は８/16の配信番組『アカリンの部屋』で行いました。

吉田　アイドルを卒業する上で、やっぱり卒コンはやりたかったんです。でも卒業後にやりたいことも固まっているし、「卒業を延期したら未来のチャンスを失うかもしれない。だったら卒コンを諦めてでも今卒業した方がいい」と思って決断しました。ただ、その後卒コンを有観客で開催できることになって、そこは良かったかなと思います。

──山本彩さん卒業時に「まだ自分にはやるべきことがある」と思ったそうですが、この２年間吉田さんはNMB48を牽引したと思います。

吉田　さや姉と同じことはできないけど、自分なりにやるべきことはできたと思います。新キャプテンのこじりん（小嶋花梨）の力にもなりたかったし、あと（太田）夢莉ちゃんは卒業しちゃったけどQueentetを（村瀬）紗英ちゃんと（渋谷）凪咲とできたことは大きかったんじゃないかな。そしてQueentetに続いてLAPIS ARCHやだんさぶる！といったユニットも誕生したし。そして、最近は女性誌のお仕事も増えてきて後輩メンバーもそこに少しずつ出られるようになったんですよ。ひと昔前だったら女性誌に出るってめちゃめちゃ大変だったのに、今ではNMB48のコンサートに女性エリアができるほど同性に応援してもらえるようになって。みんなの頑張りもあって、一緒にここまでこれたことがうれしいです。

──改めてこの10年のアイドル人生を振り返ってみて、いかがですか？

吉田　アイドルになって良かったなって思います！　本当にたくさんのことを経験させていただきました。いきなりテレビ番組に出たりいきなりラジオのレギュラーが持てたりしたのも、48グループやNMB48という環境があってのことだったので。そういうたくさんの経験をして、「私は何が得意で何が不得意なのか」を知れたのも良かったな、って。

──そしてやはり転機となったのはYouTubeを始めたことだと思います。確か自分からスタッフさんに志願して始めたんですよね？

吉田　そうです。それまでは誰かに用意されたことをこなすだけだったから、うまくできなくても逃げることができたと言うか。

──大人のせいにできた、と（笑）。

吉田　反抗期やったし「そんなん私にできるわけないやん」みたいな（笑）。まぁ自分の力不足を認めたくなくてそういう逃げ方をしていただけなんですけど。でもYouTubeは何もかも自分でやらなきゃいけなくて、逃げることが絶対できなかった。全部自分で責任を負わなきゃいけなかったぶん、考える力が身に付いたし自分自身強くなれたと思います。

──結果的にYouTubeから女性誌の仕事などにもつながりました。

吉田　アイドルになってからも「自分は本当は何になりたいんやろ？」って自問自答していて。でも何周考えても私はモデルさんになりたかったんです。そこにつながるベースにはYouTubeがあったので、YouTubeは私を変えてくれた存在だなって思っています！

──もともと吉田さんは「絶対アイドルになりたい！」というタイプではなかったと思います。過去に「ノリでアイドルになった」という発言もありましたし。でもそこから自力で夢を掴み取ったわけですよね。

吉田　自分がやりたいことを口に出したのが良かったんだと思います。口にしたことは叶えたいし、１つ叶ったらそれが自信になり、「次はこれを言ってみよう」って。“ゲーム感覚”と言ったら語弊があるかもしれないけど、人生を攻略する、みたいな感覚もあって。

──目標達成に向けて戦略を練るのが楽しい、みたいな？

吉田　そうです。私は誰かに「これをやって」と指示されるより、自分で考えて自由に動く方が向いているんでしょうね。その方が楽しいし、だから今プロデュース業もできているんだと思います。

──ノリで入ったNMB48で、人生が大きく変わりましたね！

吉田　本当に「人生って何があるか分からないな」って思います（笑）。NMB48に加入した当初、お母さんに「いつかモデルさんになって、商品をプロデュースできるようになれたらいいね」って言われたんですけど、それが今叶っているんですよ！　ついこの前、「ママがやってほしいと思っていたことを全部叶えてくれたから、ママは幸せよ」って言ってくれて。この10年間、自分自身が楽しんだだけでなく親にも喜んでもらえるアイドル人生だったんだなと思うと私もすごく幸せな気持ちになりました。

※後編「ずっとやりたいと思っていたセンターの座」はこちらから。
（プロフィール）
▽よしだ・あかり
1996年8月16日生まれ。大阪府出身。AB型。165.5㌢。NMB48チームN所属。1期生。ニックネームは「アカリン」。吉田朱里の卒業シングル＆初センター曲NMB48の24thシングル『恋なんかNo thank you!』は11月18日（水）リリース！

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