元々はグループの1期生であり、「麻貴さんがいなければ今のつぼみは存在していない」とメンバーにも言われる存在。プラベートでは福田の同居人でもある、つぼみ大革命メンバーの糸原沙也加に、今のグループのこと、そして福田の素顔を語ってもらった。(前後編の前編)
【写真】3時のヒロイン・福田麻貴と仲良く写真に収まるつぼみ大革命メンバー、ほか撮り下ろしカット【7点】
――2019年につぼみ大革命と改名してからの、この2年間は非常に大きな時間になったと思います。糸原さんの実感はいかがでした?
糸原 毎年お正月や年度が変るタイミングに全員で活動を振り返るのですが、これまでずっと「この1年が一番良かった!」と言える日々をつぼみは過ごしてきたんです。特にこの2年はつぼみにとって本当に充実ばかりの日々で。まず改名したことで、検索に引っかかりやすくなったのは大きかったですね(笑)。
――確かに、サジェストで引っかかりづらくて困っていたんですよ(笑)。
糸原 ですよね(笑)。あとコロナ禍で非常に活動が厳しくなる中、YouTubeやSNSを積極的に更新して、配信ライブもはじめたおかげで、私たちを知ってくださる方……特に学生さんや女の子のファンがメッチャ増えたんですよ。
――配信やSNSの広がりも大きかったかと思いますが、2019年末に「女芸人No.1決定戦THE W」に出場したのは特に大きかったのではないでしょうか?
糸原 はい。しかも、私たちが出場した年に優勝した3時のヒロインの(福田)麻貴さんが、バラエティに出るたびに「つぼみの元メンバー」という話をしていただいていたのも大きくて。ネットのお話会を開くと「THE Wと3時のヒロインさんから知りました」と言われることが大半。
こうして「THE W」での私たちのイメージが強い方が、つぼみの配信ライブを見て「こんなに真っ直ぐアイドルをやっているって知りませんでした!」と驚かれることが多くて。中には「お笑いが好きでアイドルのことは一切知らなかったのですが、つぼみを知ってからアイドルの応援も始めました」と言っていただけたこともありました。アイドルもお笑いも本気でやってきた私たちにとって一番嬉しい言葉ですね。
「THE W」で私たちを見つけてくださった方が増えて、つんく♂さんやコレサワさんからステキな曲もいただきそこからまた私たちを知ってくださる方が増えて……この2年間は、何もかも良いことばかり。大事な瞬間ばかりでした。
――大切な10周年イヤーに予定されていたものがコロナ禍により潰れてしまっても、決して悪い日々ではなかったと。
糸原 はい。確かに昨年はツアーもなくなり表に出る機会もガクッと減りましたが、9人全員暗い気持ちになったことは一瞬もなくて。それがなんでかは、ようわからないのですが(笑)。「なんとかなる!大丈夫やろ!!いつか明けるから、その日に向けて新しく今しかできへんことをやろうや」って根拠もない自信だけで走ってきたら、1番良い年やった!を更新できていました。
――つぼみがこれまで積み重ねてきた、相変わらずの時間がすごく大切だったんですね。
糸原 そうなんです。“相変わらず”って言葉、いいですね。相変わらず明るく楽しいつぼみやから、この大変な期間も楽しく乗り越えられたんでしょうね(笑)。
――この記事を通じて、つぼみ大革命を知る方も多いと思います。改めてどんなグループかの紹介をお願いいたします。
糸原 これはもう9人それぞれ、面白担当、ビジュアル担当、一見静かそうに見えて実は一番変な子……ホンマ一人ひとり全然キャラが違うんです。絶対一人はみなさんの好みのタイプに当てはまると思うので、「誰かはハマるから見て!」と自信を持って言えます。
あとはお笑いもアイドルも100%でやっているステージは本当に大きな武器やと思います。コントパートもアイドルパートも全力100%で振りきってやっています。
――失礼な言い方ですが、とても「THE W」でハチャメチャな美容室コントをやっていた人たちとは思えないぐらいのパフォーマンスの切れ味ですよね。
糸原 それはもう、振り入れの時はおふざけを完全封印して、1曲に5~6時間、2、3日かけてジックリと身体に馴染ませているおかげやからと思います。練習の時はホンマ全然おもろないつぼみになっています(笑)。
――ライブを彩る楽曲も非常に、色彩豊か……と言いますか、とにかくバラエティに溢れていますよね。
糸原 曲の種類を大きく分けると3パターンほどあって。まずは王道のアイドルソング、カッコよさ全開の曲、そしてふざけ倒している曲。これがつぼみの楽曲の特徴です。とは言っても私たちが歌詞を書く機会が多くて、どうしても可愛らしいザ・アイドル!な曲を書こうとしても、ちょっと笑いの要素が入ってしまうんですよね(笑)。
――つぼみ大革命が手掛ける歌詞は、みなさんの実体験がベースになったものが多いそうですね。
糸原 はい。例えば、私たちがライブのチケットを手売りしている時の気持ちを歌った『TE・U・RI』や、タイトルそのままの『バイトやめたい』はホンマにみんなが体験したものをそのまま歌詞にしています。
こういう泥臭い世界観の歌、アイドルからすればタブーな内容じゃないですか。けど、インパクトがないせいで「もうええわ」と聞き飛ばされるよりは、つぼみやからこそ歌える曲なら、ガンガン泥臭い一面も出していった方がええ!とにかく歌詞で惹きつけよう!って、この2年はストレートな言葉を書くことが増えました。
しかも、そういう普段言われへん歌になればなるほど歌詞づくりが捗って、メンバーから意見がバンバン出てくるんです(笑)。逆に恋愛の曲になるとみんな経験が全然ないから書けへんくて、色んな作詞家さんにお願いしています(笑)。
――アハハ!とはいえ、『ノーテンキパラダイス』、『笑DNA』のようなインパクトの強さからもアイドルらしさがちゃんと滲んでくる歌が数多くあるのが、つぼみの魅力だと自分は思います。
糸原 ありがとうございます! 私たち、お笑いも全力!と言いつつ、やっぱアイドルですので!
(後編へつづく)
【後編はこちら】つぼみ大革命の糸原沙也加が、同居人・3時のヒロイン福田麻貴の素顔を明かす「赤ちゃんみたい」
▽糸原沙也加
Twitter:@itochan525