「次世代タレント×音楽」をコンセプトにしたYouTubeドラマ「add9 Code(アドナインスコード)」のオンライン試写会が28日、シアターギルド(東京渋谷区)にて開催された。囲み取材には、主演を務める紺野彩夏をはじめ、曽田陵介、賀屋壮也、樋口晃平、景井ひなの役者5人と田村啓介監督が登壇。

紺野は「私の演じた(桜井)未希は真面目でちょっと空気の読めない女の子。でもみんなに出会えることで、その『空気の読めなさ』がうまく作用する環境にいけた。それがよかった」と役について話す。
お笑いコンビ・かが屋の賀屋は、軽快なトークで緊張が漂う現場を一気に解きほぐした。「台本にあるセリフが終わってからの場面が使われていることがあって驚いた」と言い、「最後に(紺野と曽田が)何をイチャイチャしているんだと。本当に役の中だけなのかと思いましたけど」と明かすと、出演者一同に笑いが起きた。

紺野と曽田は「してない!」と大笑いするなか、景井は「してました」とニヤリ。曽田は「(紺野の役を)女の子としては見ていなかったので。自分としてはイチャイチャしている感覚はなかった」と弁明。紺野も「ないですね」と同意した。その後も5人はまるで10年来の友人のように、仲良さげに取材を進行し、収録現場の雰囲気が目に浮かぶようだった。
動画アプリ「TikTok(ティックトック)」女性日本一のフォロワー数を誇るクリエイターの景井は、イラストレーター・村田香絵役は意外にも演じやすかったという。「自分の性格と似ている役だと苦戦する。ここまで性格が違うと逆に入りやすかった」と話す。自身が演じた変わり者の天才・後藤竜について曽田は「一見は嫌なやつ。でもみんなが集まってきたときに竜も人としても成長して魅力が出てくる」と分析した。
紺野は、演じた桜井未希と自身を照らし合わせ「私は(彼女のように)『こう思います』と強くは言えない。だから仕事の話で熱くなるところを投影してみようかと監督とも話し合った」と振り返る。賀屋は「ネットを扱う物語はネガティブなものも多いけど、この話は全員ネットに救われた人たちが主役。ネットのつながりの良さがよく表れているんじゃないかと思う」とストーリーを称賛した。
何かと弟をかまいたがる竜の兄・後藤錬役の樋口は「僕も弟がいるので、弟思いの気持ちがわかる。監督から『モテ男感を出して』と言われたときは戸惑ったけど、(チャラい演技を)頑張りました」と話した。

田村監督はタイトルの由来を記者らに伝える。
YouTubeドラマ「add9 Code」は、10月3日(日)より毎週公開。全6話でネット時代の若者たちの青春を描く。