創業1582年、「甲州印伝(こうしゅういんでん)」の伝統を受け継ぎながら現代に息づくものづくりを続ける印傳屋(いんでんや)は、絵本作家レオ・レオニの絵本「スイミー」とコラボレーションしたオリジナル商品を、渋谷ヒカリエにて開催中の「レオ・レオーニの絵本づくり展」内ミュージアムショップにて7月26日(土)より先行発売開始。また、8月1日(金)から印傳屋直営店および公式オンラインショップで発売する。
「印伝」とは、鹿革に漆(うるし)などで模様を施した革工芸品で、山梨県でつくられる「甲州印伝」は経済産業省の伝統的工芸品に認定されている。「スイミー」とのコラボレーション商品のラインナップは、小銭入、がま口、束入(長財布)、名刺入、パスケース、ポーチ、ミラーの全7種類。柔らかなグレージュの鹿革に、小さな赤い魚たちと黒いスイミーを、艶やかで立体感のある漆で生き生きと表現している。

■コラボ背景・商品へのこだわり
・手にする人を想う四百年。印伝は、人に、時代に向き合い続ける。
日本では、古より鹿革で暮らしの道具がつくられてきた。江戸時代、印傳屋の遠祖 上原勇七は、鹿革に撥水性をもたらすために漆を塗り、人々が永く使えるようにした。これが甲州印伝の始まりとされている。やがて漆で江戸小紋のように模様をつけ、装飾性を高めた印伝をつくりだした。模様には人々の自然に寄せる想いや、吉祥の願いが込められているもの。そうした模様を印伝に施すことで、縁起を担いだり、粋を愉しんだりして、江戸時代の人々に印伝は愛用されていった。

・スイミーがくれる勇気をのせて。
愛らしい魚影に一点の黒、素朴にも健気な物語、にじむ水彩の世界観をどこまで印伝の技で忠実に表現できるのか。ひとが生きてゆくうえで大切なことを真っ直ぐ、子どもたちの心に伝えてきた物語への尊敬を込め7種類のアイテムが誕生した。

印伝を象徴する漆模様の小さな魚たちは、密度や位置をアイテムごとに変えている。漆ならではの光沢は、小さな魚たちへ艶やかな命を吹き込み、模様へ豊かな表情と生き生きとした力強さを与えている。印傳屋は天正十年(1582年)の創業以来、生み出した印伝の技とこの国に受け継がれる模様の文化を大切にしつつ、“人々の心に寄り添うものは何か”をつねに考え、印伝を進化させている。
◆印伝×「スイミー」コラボ
発売日:
「レオ・レオーニの絵本づくり展」内ミュージアムショップ:7月26日(土)より
印傳屋直営店、公式オンラインショップ:8月1日(金)より
販売場所:「レオ・レオーニの絵本づくり展」内ミュージアムショップ、印傳屋直営店、公式オンラインショップ
■「レオ・レオーニの絵本づくり展」

8月27日(水)まで、渋谷ヒカリエ9階にあるヒカリエホールにて、「レオ・レオーニの絵本づくり展」が開催中。本展では、彼の絵本づくりに焦点を当て、アートディレクターとして培った豊富な経験やセンスに基づく、コラージュをはじめとしたさまざまなテクニック(技法)を紐解く。また、絵本原画の展示に加え、その世界観を映像など多様な手法で体感できるコンテンツも本会場限定で展開。作品に込められたメッセージ、そして、今なお世界中の幅広い世代に愛され続けるその魅力に迫る。

◆「レオ・レオーニの絵本づくり展」

開催期間:7月5日(土)~8月27日(水)※7月24日休館
開場時間:10:00~19:00(最終入場18:30まで)
会場:ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)
入場料:来場月で料金が異なるので、詳しくは公式サイトにて確認ください。
※グッズ売り場の利用には入場日の展覧会チケットを持っている方のみ入場可能。
そのほか、詳細は「レオ・レオーニの絵本づくり展」公式サイトにてチェックを。