簡単に登録ができ、スマホ一つで決済ができる便利さが魅力です。
「LINE Pay」は基本的な機能なら、本人確認なしで利用できるもの特徴ですよね。
しかし、本人確認を行うとオートチャージや利用上限のアップなど、より便利に使えるようになります!
そこで、今回は「LINE Pay」の本人確認やその安全性について、詳しく解説していきます。
【LINE Pay】本人確認の安全性が知りたい!
LINE Payは規約に同意し、登録するだけで簡単にスマホ決済が利用できるサービスです。
しかし、本人確認を行うことで利用できるサービスが大幅に広がります。
まずは、LINE Payの本人確認について、基本からおさらいしておきましょう。
まだ本人確認をしていない人、迷っている人はぜひ参考にしてくださいね!
本人確認制度とは
LINE Payでは、第三者による不正利用を防ぐために本人確認の制度を導入しています。
アカウントと利用者を結びつけることで、なりすましで利用されてしまうことを防止する効果があります。
また、本人確認を行うことでLINE Payの全ての機能が使えるようになることも特徴です。
本人確認後に使える機能
もちろん、本人確認なしでも決済とチャージの利用は可能ですが、チャージ方法が限定されるなど不便な点もあります。
安全性や使い勝手を考えると、本人確認をするのがおすすめです。
LINE Payではサービスを24時間365日監視している
LINE Payでは、専用のモニタリングシステムにより24時間365日体制で監視を行っています。
送金依頼やチャージの頻度、アカウント作成時などの動きを監視し、不正が疑われるアカウントが自動でピックアップされる仕組みになっています。
それに加え、人の目でも24時間体制でモニタリングを行い、監視を強化しています。
システムだと弾かれてしまうような、疑わしい動きも人間が見てくれているのは安心ですよね。
また、24時間体制でデータを監視しているので、万が一トラブルがあった際も迅速な対応が期待できます。
LINE Payに登録した情報は暗号化されている
LINE Payでは、登録した情報はすべて暗号化され管理されています。
決済に使う口座情報や、クレジットカードの情報が送金先の友達や決済した店舗に知られることはありません。
暗号化システムは日本の情報セキュリティ基準ISO/IEC27001や、国際基準であるPCI DSSの最高レベルを満たすものとなっています。
近年は海外からの不正アクセスも多いため、国際的な基準を満たしているのは信頼性が高いですよね。
銀行口座の認証情報は銀行が管理している
LINE Payでは本人確認に銀行口座を使うことができます。
その銀行口座の認証情報は銀行が管理しており、LINE側では把握していません。
万が一、端末を紛失しても銀行口座の情報が流出することがないのは安心ですね。
【LINE Pay】本人確認して安全に使おう!方法は2種類!
LINE Payでは、本人確認の方法は以下の2種類が用意されています。
- スマホでかんたん本人確認
- 銀行口座で本人確認
いずれも「LINE」アプリ上で完結するもので、郵送などをする必要はありません。
郵便局に行ったり、本人確認書類をコピーしたりという手間がないので簡単に手続きを行えます。
それでは、順番にやり方を見ていきましょう!
①スマホでかんたん本人確認
1つ目の方法は、身分証の写真と自撮りのアップロードで、本人確認の申請を行うものです。
アプリ上で簡単に申請できますが、審査には通常1~3日ほどかかります。
銀行口座での本人確認と異なり、申請してすぐ審査が行われるわけではないので注意しましょう!
それでは、実際の画面を見ながら手順を説明していきます。
まず、「LINE」アプリを起動して「ウォレット」タブを開き、画面上部にある「LINE Pay」をタップします。

画面を下にスクロールして「設定」を選択します。

「本人確認」の項目を選択し、「本人確認」をタップします。


次の画面で「スマホでかんたん本人確認」のバナーをタップしてください。

利用規約などを確認し、問題がなければ「同意します」をタップします。

次に「本人確認書類」を選択し、画面の指示に従い身分証の表面・裏面・厚みを撮影します。

続いて画面の指示に従って自分の「顔」を撮影し、「本人確認書類」と「顔」写真をアップロードします。


最後に住所や氏名などを入力し、「次へ」をタップすれば申請は完了です。
審査には1~3日かかり、結果はLINEのトーク画面に送られてきます。

②銀行口座で本人確認
続いて銀行口座で本人確認する方法を見ていきましょう。
まず「スマホかんたん本人確認」と同様に、LINE Payの「設定」から「本人確認」を選択します。

「銀行口座で本人確認」のバナーをタップします。

次に登録したい口座がある銀行を選びます。

利用規約などを確認し、内容に同意したら「同意します」をタップ。

「銀行口座の登録」画面に、口座情報を入力し「次へ」をタップすれば申請は完了です。
銀行の情報と照合され、問題がなければ数分で本人確認の審査結果が届きます。

【LINE Pay】本人確認を行うと何ができる?
ここまでLINE Payの本人確認方法についてご紹介してきました。
では、本人確認を行うと何が変わるのでしょうか?
結論から言うと、答えは2つあります。
- アカウントの名称が変わる
- 使えるサービスが増える
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
アカウントが「LINE Cash」から「LINE Money」に変更
LINE Payには、アカウントタイプが定められています。
本人確認が完了しているかどうかで分類され、利用できるサービスが異なってきます。
本人確認がまだの場合は「LINE Cash」、本人確認が完了していれば「LINE Money」と表示されます。
もし、本人確認をしたか覚えていない場合は、LINE Payの「設定」から確認してみましょう。
下の画像のように、「設定」内の「アカウントタイプ・利用限度額」の項目に、「LINE Cash」または「LINE Money」と表示されています。

LINE Moneyアカウントになるとできること
本人確認の審査が通り、「LINE Money」になると利用できるサービスが増えます。
前述のとおり、本人確認前の「LINE Cash」アカウントでも、チャージと決済は使うことができます。
ただし、出金や友達への送金ができなかったり、1か月の利用限度額が少ないなどとメインで使うには少し不便です。
一方、本人確認が完了し「LINE Money」アカウントになれば、LINE Payの全機能が使えるようになります。
本人確認後に使える機能
特に決済金額にはかなり差があり、「LINE Cash」では1か月に10万円までと上限金額は低め。
一方、「LINE Money」では1か月に100万円まで利用することができます。
LINE Payで大きな買い物をしたい方や、メインの決済方法にしたい方は本人確認は必須といえるでしょう。
【LINE Pay】本人確認以外にも!LINE Payの安全の仕組み
LINE Payを便利に使うためには、本人確認が必要なことがわかってきたかと思います。
とはいえ、本当に個人情報や銀行口座を登録しても安全なのか、気になる人もいますよね。
特にスマホ決済では不正利用のニュースも聞くので不安になってしまう人も多いかと思います。
そこで、ここからはLINE Payの本人確認以外の安全対策を見ていきましょう。
国際データセキュリティ基準の最高レベルを取得している
LINE Payは国際データセキュリティ基準「PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standards)」の最高レベルであるレベル1を取得しています。
PCI DSSはグローバル決済ブランド5社により運営され、世界的なクレジットカード業界のセキュリティ基準として知られています。
PCI DSSでレベル1を獲得するには、以下の6つの領域で要求事項をすべて満たす必要があります。
審査は実地審査の他に、定期的なネットワークスキャンが行われるなどとても厳格で信頼性の高い基準と言えそうですね。
- 安全なネットワークとシステム構築および維持
- 会員データの保護
- 脆弱性管理プログラムの維持
- 強力なアクセスコントロールシステムの導入
- 定期的なネットワークモニタリング及びテスト
- 情報セキュリティポリシーの維持
LINE Pay専用パスワードの登録が必要
LINE Payでは、LINEのパスワードとは別にLINE Pay専用のパスワードが必要です。
これは送金や決済のときに必要となり、第三者のなりすましによる不正利用を防ぐ目的で導入されています。

また、万が一LINEアカウントに不正ログインされた場合であっても、LINE Payのパスワードが必要なため簡単には不正利用されることはありません。
さらに設定でLINE Payの起動時や、決済ごとに専用パスワードの認証を要求することもできます。
この設定を利用しておくと、スマホ自体を紛失した際なども安心です。
不正利用が不安という方は、専用パスワードを細かく求めるよう設定しましょう。
クレジットカードを登録する際3Dセキュア認証が行われる
LINE Payではクレジットカードを登録することもできます。
その際にセキュリティコードでの認証に加え、3Dセキュア認証を行っています。
3Dセキュア認証とは、VISA・mastercard・JCBの3社が提供するオンラインでの本人認証サービスです。
利用するには事前にカード会社で3Dセキュア用のパスワードなど、情報の登録が必要となります。
3Dセキュアは自分しか知らない認証パスワードを利用することから、より安全性の高い本人認証サービスと言われています。
クレジットカードを登録する際は、積極的に活用していきましょう。
ただし、3Dセキュアは対応しているクレジットカードが限られています。
登録したいカードが対応しているか、事前に確認しておきましょう!
生体認証「FIDO」を導入している
LINE Payでは、生体認証システム「FIDO」を導入しています。
「FIDO」は従来のパスワードに変わる認証システムで、顔や指紋などの生体認証をベースとしています。
パスワードと異なり、漏洩や複製の可能性が低く安全性が高いのが特徴ですね。
パスワードのように忘れることがないのも、メリットといえるのではないでしょうか。
また、「FIDO」では認証情報はLINE Payなどのサービス提供会社には共有されません。
認証情報は登録した端末内にのみ保存されるので、端末を紛失しない限りは漏洩の可能性がないのも特徴です。
支払いコードは5分経つと使えなくなる
LINE Payでコードを利用して支払いをする際、コードには有効期限が設定されています。
QRコード・バーコードともに、有効期限は5分間です。
5分を超えた場合、そのコードは利用できなくなってしまいます。
なお、会計を待っている間などに有効期限が来た場合、再度コードを発行すれば支払えるので安心してくださいね。
ログインや決済の通知が届く
LINE Payでは、ログイン時や決済時には必ずLINEのトーク画面に通知が届くようになっています。
決済時に表示される内容は以下の通りで、いつ、どこで、誰に、何円支払ったかが一目でわかります。
- 決済金額
- 決済の日時
- 支払い先
- LINE ポイント
- 残高
決済後すぐに通知がくるため、使用状況をリアルタイムで把握できるのも嬉しいですよね。
これにより、自分以外の第三者が利用した場合もすぐに把握でき、被害が拡大するのを防ぐことができます。
不正利用を即座に把握するためにも、LINE Payからの通知は必ず確認するようにしましょう!
利用者補償制度を導入している
LINE Payでは、不正利用等により損害が起きた際の補償制度が導入されています。
決済・送金・出金など、全てのLINE Payのサービスが対象となっており、損害はLINE Payが補償する仕組みになっています。
ただし、損害補償を利用するには一定の条件を満たす必要があるので、注意しましょう。
損害補償の適用条件
- 損害発生から30日以内に申し立てすること
- 被害者に責任がないこと
- 「LINE Cash」の補償上限は1事故あたり10万円まで
- 「LINE Money」の損害額が1事故あたり10万円を超過した場合、個別に検討を行う
特に申し立ての期限には要注意です。
普段から決済の通知などを確認する習慣をつけるといいですね。
また、損害補償の申し立ては専用のフォームからのみ行うことができます。
こちらの専用フォームはLINEにログインする必要があります。
また、電話での対応はしていないので、LINEの他窓口に電話するのはやめましょう。
【LINE Pay】こんなときどうする?発生しがちなトラブルと回避策
LINE Payでは、厳重な安全対策がとられています。
しかし、絶対にトラブルがないとは断言できません。
自分のうっかりミスなどから、予想外のトラブルに巻き込まれることも…。
そこで、ここからはよくあるトラブルと、その回避策や対処法をご紹介していきます。
便利なスマホ決済を安全に使うためにも、ぜひ目を通してくださいね。
アカウントが乗っ取られて不正ログインされたら?
LINEアカウントが乗っ取られ不正ログインされた場合、できる限り早くLINE Payのお問い合わせフォームから連絡をしましょう。
問い合わせをすると、すぐにアカウントは停止され利用できなくなります。
もちろん、課金アイテムや残高などは調査後に新しいアカウントに移行してもらえるので安心してくださいね。
放置しておくと被害は拡大するばかりです。
被害を最小限に抑えるためにも、迅速に不正ログインの報告を行いましょう。
また、不正ログインを防ぐには以下のような点に気をつけることが重要です。
- 連番など推測しやすいパスワードを使わない
- 他社サービスと同じパスワードは使わない
- 友達であってもパスワードは教えない
LINEの登録にGmailなどのウェブメールを使っている方は、メール側のパスワードを変更するのも有効です。
少なくとも、メールとLINEのパスワードは別々のものにしましょう。
LINE Payを登録したスマホを紛失したら?
LINE Payを登録したスマホを紛失した場合、同じくLINE Payのお問い合わせフォームから利用停止の申請をすることができます。
不正利用を防ぐためにも、紛失が発覚したらすぐに申請しましょう。
なお、端末が手元に戻れば利用再開の手続きは簡単に行えます。
利用停止になった「LINE Payアカウント」にアクセスし、専用パスワードを入力することで利用を再開することができます。
利用再開を簡単にするためにも、また紛失時の不正利用を防ぐためにもLINE Pay専用パスワードは必ず設定しておきましょう。
うっかり紛失をしてしまった時のリスクを最小限にすることはとても大切なことです。
専用パスワードは、LINE Payの「設定」にある「パスワード」から行うことができます。
パスワードのオン・オフも同じ場所から設定できるので、確認してみてくださいね。

LINE Payカードを紛失したら?
LINE Payカードを紛失した場合、すぐに各カード会社で利用停止の手続きを行ってください。
手続きが完了すると、LINE Payカードを利用したサービスが制限されます。
LINE Payカードに限らず、登録しているクレジットカードを紛失した場合も同じようにしましょう。
できる限り迅速に行うことが、不正利用の被害を最小限にすることに繋がっていきます。
【LINE Pay】本人確認に合わせて使おう!より安全に利用する方法とは
本人確認やその他の安全対策に加え、より安全に利用するためには利用者側も注意が必要です。
ここからは、私たちが日常でできる安全対策をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
無料Wi-Fiをオフにして使用する
LINE Payに限らず、スマホ決済を利用する際は無料Wi-Fiをオフにして利用しましょう。
無料Wi-FiはプライベートのWi-Fiよりも、セキュリティが低い可能性があります。
解析ソフトで比較的簡単に通信内容を解析したり、傍受できる無料Wi-Fiも街中には沢山あります。
決済や個人情報の入力など、機密性の高い事項については無料Wi-Fiの利用はおすすめしません。
プライベートWi-Fiやモバイル通信を利用しましょう。
オートチャージの金額を少額に設定する
本人確認をすると利用できるオートチャージ機能。
残高が設定金額を下回ると、自動で銀行口座からチャージされる便利な機能です。
ただし、手動でチャージを行わないために不正利用に気づきにくいというデメリットもあります。
そのため、万が一にも不正利用が起きた時に備え、オートチャージの金額は少額に設定するとよいでしょう。
オートチャージの詳細な設定は、LINE Payの「設定」にある「オートチャージ」から行うことができます。

指紋認証を設定する
LINE Payでは専用パスワード認証に加え、指紋認証を設定することができます。
LINE Pay専用のパスワードであっても、漏洩の可能性は0ではありません。
そのため、より安全性を高めるには、本人しか利用できない指紋認証の設定がおすすめです。
パスワードに比べると安全性が高いため、指紋認証に対応している端末を使用している方は積極的に利用しましょう。
本人確認でLINE Payをより安全かつ便利に使おう!
今回はLINE Payの本人確認についてご紹介してきました。
本人確認をすることでアカウントと本人が結びつき、不正利用の防止につながります。
また、本人確認をすることで利用できるサービスも増え、LINE Payをより便利に使うことができます。
本人確認の手続きは簡単なので、この機会にぜひ登録してみてくださいね!