「また続かなかった…」と自己嫌悪に陥るダイエット。多くの人が途中で挫折してしまうのは、意思が弱いからではなく“仕組み”がないからです。
失敗することを想定しておいて、“戻るルート”を作っておく
誰だって、食べすぎたり運動をサボったりする日があります。大事なのは「やめてしまった」ではなく「どう戻るか」。例えば、下記のようなルールを設定しておくのはいかがでしょうか?
(1)失敗した原因を1~2行程度でノートにメモ(例:「残業で運動できなかった」「外食で食べすぎ」)
(2)予め決めておいた方法で24時間以内にダイエットを再開させる(例:「ストレッチ1分行う」「寝起きに白湯を1杯飲む」)
(3)同じ状況が来た時の対策を設定する(IF-THENルール 例:「もし外食なら、最初にサラダ→主食は半分」)
こうしておけば、「失敗した」「挫折しそう」という自己嫌悪の沼からすぐ抜け出せます。
“最小単位ルール”でハードルを下げる
習慣化のコツは「始めるハードル」をとことん低くすること。「毎日30分運動」よりも「5分以内の運動」のほうが心理的に始めやすいです。
運動:スクワット10回+肩回し30秒を起きたら必ずする
食事:最初に野菜を3口以上食べる
間食:甘い物は必ずお皿に出して3分以上かけて味わう
という最小単位でルール決めしましょう。さらに、行動のきっかけ(トリガー)も固定すると効果的。例えば、歯磨きをしたら「白湯を1杯飲む→ストレッチ1分行う」のように、短く、明確なルールほど習慣になりやすくなります。
環境を整えて“やらない理由”をなくす
意志に頼るより、自然と行動できる環境を先に作ることも大切。例えば、
・前夜に運動ウェアを枕元に置いておく
・冷蔵庫にカット野菜を常備する
・好きな動画や音楽は運動中だけ視聴する(自分へのご褒美とする)
など、モチベーションの維持につながるような環境を用意するのです。また、記録は「連続日数」ではなく「週3回達成」のように柔軟に設定すると、抜けても週内で取り返せます。行動の摩擦を減らし、楽しさを加えることで、「やらなきゃ」から「ついやってしまう」に変えてい久野です。
もし今日「できなかった」「挫折しそうになった」としても、大丈夫。大切なのは“次に戻れる速さ”です。失敗を想定した戻るルート、最小単位のルール、そして環境づくり。この3つの仕組みを整えれば、三日坊主でも安心してダイエットを続けられます。今日からできる小さな一歩を決めて、次の挫折を“再開のきっかけ”に変えていきましょうね。<取材・文:beauty news tokyo編集部>