明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスを退団したタイ代表DFティーラトン・ブンマタン(31)には、川崎フロンターレのみならず他クラブからも“勧誘”されていたようだ。4日、インドネシアメディア『Suara.com』が伝えている。

 同選手は2019年にムアントン・ユナイテッドから横浜F・マリノスへ移籍すると、リーグ戦で25試合に出場してJ1リーグ優勝に貢献。2021シーズンは序盤に負傷離脱していたものの、リーグ戦23試合で先発出場。左サイドバックの主力としてアンジェ・ポステコグルー前監督やケヴィン・マスカット現監督から信頼を寄せられていたが、シーズン終了後にブリーラム・ユナイテッドへ復帰している。

 川崎フロンターレに所属するタイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(28)は先月上旬にタイメディア『Khaosod』の取材を受けた際、ティーラトンが川崎フロンターレからのオファーを拒否したことや、日本で友達ができなかった息子のことを思って母国復帰を決断したことを明かしていた。

 そんなティーラトンは、先月29日のタイ・リーグ1第18節・ムアントン・ユナイテッド戦後にインスタグラムでユニフォーム姿の写真を投稿。これに対して、かつてブリーラム・ユナイテッドでティーラトンとチームメイトだったブラジル人FWディオゴ(34)が「ペルシブ・バンドンに行けよ!」とメッセージを寄せたことにより、インドネシア国内のサッカーファンの間でティーラトンに注目が集まっている。

 なお、ブリーラム・ユナイテッドの会長は昨年12月、タイ国内メディアのインタビューでティーラトン獲得に要した移籍金が20万ドル(約2300万円)であることを明言している。また、タイメディア『Thairath』の報道によると、同選手とは月給120万バーツ(約400万円)、1年間の契約期間延長オプション付きの3年契約を締結しているとのことだ。