明治安田生命J1リーグ・鹿島アントラーズは5日、天皇杯準決勝・ヴァンフォーレ甲府戦で0-1と敗北。試合後、一部サポーターから怒号が飛ぶ中、岩政大樹監督の振る舞いが話題を呼んでいる。

 鹿島アントラーズは岩政大樹監督の就任以降、公式戦で2勝4分3敗。8月14日のJ1リーグ第25節・アビスパ福岡戦で勝利したものの、それ以降はリーグ戦で未勝利。残り3試合となる中、首位の横浜F・マリノスから15ポイント差をつけられ、優勝の可能性が消滅している。

 その中で迎えたヴァンフォーレ甲府戦では、前半から主導権を握る中で再三カウンターからピンチを迎える。そして前半37分、DF浦上仁騎(25)のロングフィードからディフェンスラインの裏に抜け出したFW宮崎純真(22)に先制ゴールを決められる。

 鹿島アントラーズは後半に入って攻勢を強めるものの、ヴァンフォーレ甲府の強固な守備陣を前に苦戦。

GK河田晃兵(34)の好セーブにも阻まれるなど、最後まで同点ゴールを決めることはできなかった。また鹿島アントラーズは天皇杯敗退により、今季を無冠で終えることが確定している。

 試合後に選手や岩政大樹監督がゴール裏のサポーターに対して挨拶する際、一部サポーターから怒号が飛ぶなど騒然とした雰囲気になっており、その時の様子とみられる動画がツイッター上で拡散されている。

 これにくわえて、ゴール裏のサポーターに対して身振り手振りを交えながら何かしら訴える岩政大樹監督の様子が話題に。ツイッター上では「岩政監督を大事にしないと…」、「岩政さん大変だよな」、「岩政監督解任したら許さない」など、同監督を思いやる声が数多く上がっている。

 ただ一方で一部の鹿島アントラーズサポーターからは「岩政監督酷いな」、「来季続投となると厳しい」、「フロントの責任も重い」といった厳しい意見が沸き起こっているほか、他クラブのサポーターからは岩政大樹監督の来季続投を願うコメントが数多く寄せられている。