明治安田生命J1リーグのサンフレッチェ広島は、ブラジル1部ボタフォゴFRへレンタル移籍していたブラジル人FWジュニオール・サントス(27)の完全移籍による放出を目指していたが、ボタフォゴFRとの交渉が破談に終わったとみられている。そんな中、ブラジル国内の他クラブが同選手の獲得に興味を示しているようだ。

5日、ブラジルメディア『Bola Vip』が伝えている。

 ジュニオール・サントスは柏レイソル横浜F・マリノスなどをへて昨年からサンフレッチェ広島でプレーしていたが、今年8月15日にボタフォゴFRへレンタル移籍。ボタフォゴFRでは当初FWフランシスコ・ソアレス(31)の控えという立場だったが、右サイドハーフでレギュラーに定着。リーグ戦ほぼ全試合で先発出場し、1ゴール1アシストをマークしていた。

 ジュニオール・サントスのレンタル移籍期間は2022シーズン終了後に満了を迎えているが、ボタフォゴFRはサンフレッチェ広島に対してレンタル期間の延長を打診。しかしサンフレッチェ広島は同選手との契約期間が2023シーズン終了後までということもあり、完全移籍での放出のみに応じるほか、移籍金300万ドル(約4億円)を要求。

ブラジルメディア『iG esporte』は先月下旬に「ボタフォゴFRとサンフレッチェ広島は合意に至らなかった。ジュニオール・サントスはJリーグへ戻ることになる」と報じていた。

 『Bola Vip』の報道によると、ジュニオール・サントスにはブラジル1部サンパウロが関心を寄せているとのこと。しかしサンパウロもレンタル移籍による獲得を目指している模様。

 「レンタル移籍での獲得するためには、サンフレッチェ広島がジュニオール・サントスと契約延長する必要がある」と伝えつつも「サンパウロはジュニオール・サントスを放出するよう、サンフレッチェ広島を説得できると確信している」と綴っている。

 なおサンフレッチェ広島は今月4日、キプロス代表FWピエロス・ソティリウ(29)ら外国籍選手4名と2023シーズンの契約を更新したと公式発表している。

現有戦力の引き留めに成功した一方、ジュニオール・サントスの完全放出に時間を要している。