明治安田生命Jリーグの2023シーズンは、2月11日の横浜F・マリノス対ヴァンフォーレ甲府の「FUJIFILM SUPER CUP2023」によって幕を開ける(リーグ開幕戦は2月17日川崎フロンターレ対横浜F・マリノス)。各クラブが始動し、開幕に向けて日々トレーニングを積んでいる。
ここでは、Jリーグ新シーズンに注目される大卒ルーキーの選手たちを、前編と後編にわけて紹介していく。
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— オナイウ情滋 (@Ge_on11) January 22, 2023
誇り高きベガルタゴールドのシャツを身にまとい全力で戦います!!!
共に勝利を#ベガルタ仙台#GRAV pic.twitter.com/854vqpQO4i
MFオナイウ情滋(ベガルタ仙台)
出身:新潟医療福祉大学
北信越大学サッカーリーグからプロ入りを果たしたMFオナイウ情滋。兄は日本代表経験もあるFWオナイウ阿道(トゥールーズ)であり、正智深谷高校時代から兄と比較されてきた弟は大学で花咲いた。俊足を生かしたサイドアタッカーかと思えば、キックの精度も抜群である。新潟医療福祉大学ではセットプレーのキッカーも担当した。
2022年度の全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)では惜しくも準優勝に終わったが、ベストMF賞を受賞。インカレ決勝のインタビューでは受賞について「ほかの人が良かったんじゃないかという気持ちがあった。でもありがたいことですし、自分を卑下してもほかの人に失礼。そこは堂々とその自覚と責任を持ってやっていかないと。それこそ取れなかった人に申し訳ない。そのことだけは絶対に忘れずに大切にしていきたい」と、謙遜と自信を口にした。
北信越リーグで育ったアタッカーが、仙台の地で爆発するときは近いはずである。

FW山田新(川崎フロンターレ)
出身:桐蔭横浜大学
桐蔭横浜大学に初の日本一(2022年度インカレ優勝)をもたらしたエース、FW山田新がユース時代過ごした川崎フロンターレへ帰還する。
インカレ決勝での山田のゴールは、プロでも通用する選手であることを証明するようなゴールであった。
インカレ決勝後のインタビューでは「FWなので数字が求められていると思う」と、自覚を口にした桐蔭横浜のエース山田。川崎エースとなる準備ができている。

FW木村勇大(京都サンガ)
出身:関西学院大学
2022シーズンは京都サンガで特別指定選手として8試合に出場し、ルヴァン杯ではゴールもマークしたFW木村勇大。9月にはU-21日本代表として初めて日の丸も背負った注目のストライカーだ。184cmの体格を生かしたパワフルなプレーと前を向いた時の迫力が持ち味。
関西学院大学での4年間で確実に力をつけた木村が、次に目指すところはパリ五輪。代表での活動を通しては「世界の強豪にも日本は通用すると感じた」と話す。「上だけを見るんじゃなくて、まずはJリーグの舞台で結果を出す。それで選ばれて、そこでも結果を出す。
U-21日本代表の大岩剛監督も「毎日毎日練習でよりレベルの高い選手たちとやることで気づいて、それが成長につながっていく」と、木村に成長の期待を寄せる。 将来、サムライブルーのユニフォームを着た木村が、MF久保建英(レアル・ソシエダ)の縦パスに抜け出してゴールを決める日が来るかもしれない。
室井彗佑 選手(東洋大) 2023シーズン大宮アルディージャ加入内定 および 2022 JFA・Jリーグ特別指定選手認定のお知らせ
— 大宮アルディージャ 公式 (@Ardija_Official) June 23, 2022
詳細はこちらhttps://t.co/BsqZwaTVud
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FW室井彗佑(大宮アルディージャ)
出身:東洋大学
2022シーズンの関東大学サッカーリーグ得点王となったFW室井彗佑は、J2の大宮アルディージャを選択した。
同シーズン関東リーグ得点王争いは激戦であったが、室井が在籍する東洋大学が7位(10チーム中)でフィニッシュしたことを考えると、室井の決定力の高さがわかる。チームのシーズン総得点32のうち、室井の得点がなんと13。40%を室井が決めた計算になる。本人は得点王について「素直に嬉しいです。でも自分だけの力だけじゃないので、チームメイトに感謝したいです」と、謙虚に語った。
2023シーズン大宮では、同じ東洋大学出身のMF高柳郁弥と同チームに。大学でも見せたコンビが大宮でより磨きをかけ、チームをJ1のステージへ導くだろう。