2022FIFAワールドカップカタール大会が開催されたことで、多くの層から関心を集めたサッカー界。特に欧州で活躍する日本人選手にも注目が集まった。
特に攻撃面に視点を置くと、欧州の6リーグ(ベルギーのジュピラー・プロ・リーグ、スペインのラ・リーガ、オーストリアのアドミラル・ブンデスリーガ、スコットランドのスコティッシュ・プレミアシップ、フランスのリーグ・アン、イングランドのプレミアリーグ)で、6人の選手が各リーグにおける歴代日本人選手のシーズン最多得点記録を更新している。
ここでは、その6人の記録と共に、各リーグ別に歴代日本人選手のシーズン最多得点トップ3を紹介していこう。

上田綺世:サークル・ブルッヘ/ベルギー
2022/23シーズン成績:22ゴール2アシスト
ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)における日本人選手の歴代最多得点トップ3は以下の通り。
1位:上田綺世(サークル・ブルッヘ)2022/23シーズン:22ゴール
2位:鈴木優磨(シント=トロイデン所属時)2020/21シーズン:17ゴール
3位:鎌田大地(シント=トロイデン所属時)2018/19シーズン:12ゴール
2022年7月に鹿島アントラーズからベルギーのサークル・ブルッヘに移籍したFW上田綺世。2022/23シーズンは全40試合に出場し、リーグ得点ランキング2位の22ゴールを記録。ブルッヘは2018年に1部昇格を達成して以来、最高の成績であるリーグ8位でシーズンを終えた。

久保建英:レアル・ソシエダ/スペイン
2022/23シーズン成績:9ゴール4アシスト
ラ・リーガ(スペイン1部)における日本人選手の歴代最多得点トップ3は以下の通り。
1位:久保建英(レアル・ソシエダ)2022/23シーズン:9ゴール
2位:乾貴士(エイバル所属時)2017/18シーズン:5ゴール
3位:久保建英(マジョルカ所属時)2019/20シーズン:4ゴール
2019年以降スペインでプレーし続けているMF久保建英。2022年7月から所属しているレアル・ソシエダで2022/23シーズン全38試合のうち35試合に出場し、9ゴール4アシストを記録した。ゴール数はチーム2位、アシスト数ではチーム3位と多くの得点に関与。ソシエダはリーグ4位でシーズンを終え、2013/14シーズン以来10年ぶりにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。
久保の貢献度を示す記録がもう1つある。
さらにソシエダのファン投票によって決まるMOMでも9回選出されトップに輝き、2位タイのMFブライス・メンデスとMFダビド・シルバの「4回」に大きく差をつけた。

中村敬斗:LASKリンツ/オーストリア
2022/23シーズン成績:14ゴール4アシスト
アドミラル・ブンデスリーガ(オーストリア1部)における日本人選手の歴代最多得点トップ3は以下の通り。
1位:中村敬斗(LASKリンツ)2022/23シーズン:14ゴール
2位:南野拓実(レッドブル・ザルツブルク所属時)2016/17シーズン:11ゴール
3位:南野拓実(レッドブル・ザルツブルク所属時)2015/16シーズン:10ゴール
2019年、19歳の若さでオランダ1部のトゥウェンテに移籍し、その後、ベルギーのシント=トロイデンなどを経て2021年からLASKリンツでプレーしているFW中村敬斗。2022/23シーズン全32試合のうち31試合に出場し、アシスト数4でチーム3位タイ、得点はチームトップの14ゴールを記録。リンツはリーグ3位でシーズンを終えている。

古橋亨梧:セルティック/スコットランド
2022/23シーズン成績:27ゴール2アシスト
スコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)における日本人選手の歴代最多得点トップ3は以下の通り。
1位:古橋亨梧(セルティック)2022/23シーズン:27ゴール
2位:古橋亨梧(セルティック)2021/22シーズン:12ゴール
3位:中村俊輔(セルティック所属時)2006/07シーズン:9ゴール
2021年、ヴィッセル神戸からスコットランドの名門セルティックへ移籍したFW古橋亨梧。2022/23シーズンは全38試合のうち36試合に出場し、リーグトップの27ゴールを記録した。
これにより、スコティッシュ・プレミアシップにおいて日本人選手としては初の得点王に輝いたほか、スコットランドプロサッカー選手協会(SPFA)やスコットランド・サッカー記者協会など各団体が選ぶ年間最優秀選手賞を総なめにし、4冠を達成。チームも2018/19シーズンから3年ぶりとなる国内3冠(※)を達成した。
※「スコティッシュ・プレミアシップ」「スコティッシュ・リーグカップ」「スコティッシュ・カップ」

伊東純也:スタッド・ランス/フランス
2022/23シーズン成績:6ゴール5アシスト
リーグ・アン(フランス1部)における日本人選手の歴代最多得点トップ3は以下の通り。
1位:伊東純也(スタッド・ランス)2022/23シーズン:6ゴール
2位:松井大輔(ル・マン所属時)2007/08シーズン:5ゴール
3位:オナイウ阿道(トゥールーズ)2022/23シーズン:2ゴール
ヴァンフォーレ甲府、柏レイソル、KRCヘンク(ベルギー)を経て、2022年8月からフランスでプレーしているFW伊東純也。2022/23シーズン全38試合のうち35試合に出場し、得点は6ゴールでチーム3位、アシスト数5でチーム2位を記録した。

三笘薫:ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン/イングランド
2022/23シーズン成績:7ゴール5アシスト
プレミアリーグ(イングランド1部)における日本人選手の歴代最多得点トップ3は以下の通り。
1位:三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)2022/23シーズン:7ゴール
2位タイ:岡崎慎司(レスター・シティ所属時)2017/18シーズン:6ゴール
2位タイ:香川真司(マンチェスター・ユナイテッド所属時)2012/13シーズン:6ゴール
2022/23シーズン、プレミアリーグで大活躍のMF三笘薫。リーグ全38試合のうち33試合に出場し、チーム2位タイとなる12の得点に関与した。ブライトンは6位でシーズンを終え、1901年の創設以降クラブ史上初となるUEFAヨーロッパリーグ(EL)の出場権を手にした。