元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、今季途中でヴィッセル神戸を退団。今月1日の明治安田生命J1リーグ第19節北海道コンサドーレ札幌戦で先発出場したが、札幌率いるミハイロ・ペトロヴィッチ監督と吉田孝行監督に対する態度が話題を呼んでいる。

 イニエスタは2018年夏にラ・リーガ(スペイン1部)バルセロナを退団して神戸へ加入。中心選手としてチームをけん引し、2019年には天皇杯優勝に大きく貢献していた。しかし昨年6月に吉田氏が神戸監督就任した後は出場機会が減少。コンディション不良もあり昨年8月から2か月間にわたり出番がなかったほか、今季もリーグ戦で3試合の出場にとどまっていた。

 ノエビアスタジアム神戸でのラストマッチでスタメン出場したイニエスタは、56分に途中交代。サイドライン際で敵将のペトロヴィッチと熱い抱擁を交わした後、うつむき加減で味方ベンチへと向かった。

また吉田監督から左肩を軽く叩かれたが、イニエスタが同監督の労いに反応することはなかった。

 DAZNの中継映像に映し出された一幕は、ツイッター上で拡散。吉田監督とイニエスタの関係を推察する声や、ペトロヴィッチ監督への称賛が沸き起こっている。

 また一部では吉田監督のマネジメントやクラブの計画に対する批判も見られる。しかし神戸がJ1で上位争いを繰り広げているだけに、吉田監督がイニエスタをスタメンで積極起用しなかったことを擁護する意見も上がっている。