元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸を退団。イニエスタの去就に注目が集まる中、MFセルジ・サンペールも今季途中でチームを離れるようだ。

 サンペールは先月、スペインメディア『Relevo』のインタビューに応じた際、「去年ずっと『ヨーロッパに戻りたい』と言っていたけど、結局膝の怪我によって実現しなかったんだ。(欧州復帰のタイミングは)今年の夏になるかもしれないね。どうなるか分からないけど、ヨーロッパに戻りたいよ」とコメント。神戸との契約を来年1月まで残す中、移籍の可能性を示唆していた。

 するとスペイン紙『スポルト』は今月5日に「サンペールはイニエスタの足跡をたどる。神戸を離れ、より多くの出場時間を確保できる新たなプロジェクトを探すことを望んでいる」とリポート。

選手サイドの意向について「彼は昨年3月の右ひざ前十字靭帯損傷という大怪我から完全に回復したと感じている。新しいプロジェクトのもとで、再び自分自身の重要性を感じることが可能だと信じている」と綴っている。

 また同紙はサンペールの移籍先候補にも言及。「すでに複数の選択肢がある」とした上で「トルコ移籍は実現しなかった。今はメキシコ国内クラブと交渉している」と伝えている。

 サンペールは2019年3月にバルセロナとの契約を解除して神戸へ加入。

来日1年目の2019シーズンからJ1リーグで24試合に出場するなど、2021シーズンまで主力選手として活躍。しかし昨年3月に右ひざ前十字靭帯を損傷。1年以上の離脱期間をへて、今年4月5日のYBCルヴァンカップ・グループステージのサンフレッチェ広島戦で復帰したが、今季ここまでリーグ戦3試合の出場にとどまっている。

 出場機会を求めて神戸を離れたイニエスタ。吉田孝行監督のもとでチームが上位争いを繰り広げる中、クラブの掲げていた“バルサ化”が終焉に向かっている。