ペルー代表FWパオロ・ゲレーロは先月、パナソニックスタジアム吹田開催のキリンチャレンジカップ2023日本代表戦で先発出場。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタにかわるスター選手として、明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸移籍が噂される中、今月はじめにアルゼンチン1部ラシン・クラブを退団した。

 同選手はバイエルン・ミュンヘンやハンブルガーSV、ブラジル1部コリンチャンスなど複数クラブに在籍。ペルー代表では2004年のデビューから100試合以上出場。2018年に行われたFIFAワールドカップ・ロシア大会のグループリーグ全試合で出場するなど、実績豊富なストライカーだ。

 そんなゲレーロは先月、2021年10月のカタールW杯南米予選以来、およそ1年9か月ぶりにペルー代表復帰を果たすと、20日に行われた日本戦では先発出場。ペルー代表は1-4と敗れたが、セットプレーからのヘディングシュートを放つなど、日本代表守備陣を脅かしていた。

 またペルーメディア『trome』は日本戦開催2日前に「神戸はイニエスタに代わるスター選手を探しており、ゲレーロに注目している」とリポート。

パナソニックスタジアム吹田開催の日本対ペルーを視察する可能性に触れた上で、「代表戦で納得のいくパフォーマンスを見せており、神戸にとって39歳という年齢は障害にならない」としていた。

 するとラシン・クラブは今月7日にゲレーロの契約解除を公式発表。ペルーメディア『infobae』の報道によると、同選手退団の理由はフェルナンド・ガゴ監督との確執や、出場機会の限定であるとのこと。『el futbolero』がペルー1部アリアンサ・リマ復帰の可能性を報じているほか、南米の複数クラブもゲレーロの獲得に興味を示しているという。

 なお神戸所属のストライカーでは、FW大迫勇也が今季ここまでJ1リーグで13ゴールと好調。一方でモンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャは、3月4日のJ1第3節ガンバ大阪戦で途中出場して以降、リーグ戦で出番がない。