元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、今季途中で明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸を退団。MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)インテル・マイアミ移籍の可能性が報じられる中、一部の海外メディアが同選手や神戸に厳しい意見を投げかけている。

 イニエスタは2018年夏にラ・リーガ(スペイン1部)バルセロナを退団して神戸へ加入。中心選手としてチームをけん引し、2019年には天皇杯優勝に大きく貢献。ただ昨季の神戸は、J1残留争いを強いられるなど苦戦。今季はここまでJ1優勝争いを繰り広げているが、イニエスタは吉田孝行監督のもとで出場機会を減らした。

 スペインメディア『Sport Face』は今月、神戸におけるイニエスタの貢献度や同クラブの成績について、以下のような見解を示している。

 「神戸におけるイニエスタの経験は、特に成功したとは言えない。

彼は退団セレモニーで『素晴らしいクラブにすることができたと感じている』と語った。しかし、(イニエスタ在籍時に)神戸は望ましいレベルに到達したことがなく、国内外で地位を確立するのにかなり苦労していた。確かにいくつかの進歩はあり、昨季の平凡さはある意味で過去のものになった」

 「しかし、神戸には天皇杯制覇とAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)ベスト4以上の成長がない。J1リーグでは昨季まで一度もタイトルを争うことさえできず、せいぜい3位に落ち着いたと言うだけで十分だ」

 イニエスタの功績に対する日本サッカーファンの反応は、概ね好意的である。イニエスタ在籍中に神戸は初タイトルを獲得。ACLの舞台でも躍進した。

それだけに『Sport Face』の見解は偏った意見だと捉えられても仕方ない。