7月20日に開幕を迎えたFIFA女子ワールドカップ(W杯)ニュージランド&オーストラリア大会。なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は、グループCにおけるザンビアとの初戦を本日22日16時に控える。
もちろん選手たちと同じ地で観戦することが出来たら最高ながら、現場に行くことが叶わなくとも自宅でも充分に楽しめる方法がある。この記事では、自宅で気軽に全試合を視聴するための方法に加えて、同大会をより楽しめる動画コンテンツをご紹介していこう。この夏の1ヶ月間は、どっぷり女子W杯に浸ってみるのはいかがだろうか。

無料で全試合視聴可能!FIFA +(プラス)
女子W杯史上最多となる32カ国が参加し、決勝含めて全64試合が行われる予定の今大会。試合数も多く、開催国がオーストラリア、ニュージランドと日本との時差もそれほど無いため(ニュージランド3時間差、オーストラリア約1時間~30分差)視聴にもストレスを感じずに、且つ色々な試合を楽しむことができるだろう。
日本国内ではNHK(日本放送協会)が放映権を獲得し、開幕と決勝戦、そして日本が出場する全試合を中継予定。BS1と総合チャンネルで視聴ができる。では、他国の試合はどのように観戦できるだろうか?その際に利用したいのが「FIFA+(プラス)」である。
FIFA(国際サッカー連盟)は、大会期間中公式ストリーミング視聴ページ「FIFA+」を開設。インターネット環境とパソコン、タブレット、スマートフォンなどの端末さえあれば、事前登録不要、そして無料で世界中(一部の国を除く)から各出場国の試合を楽しむことが可能だ。視聴手順は以下の通り。

一気見シリーズの注目動画コンテンツ
この「FIFA+」ページには、試合のライブ視聴以外にも、ハイライト、選手紹介、ゲーム、関連映画、ショップに至るまで、オリジナルのレアなコンテンツが豊富にある。そのうちトップページ下「一気見シリーズ」では、いくつかのテーマごとに選手自身についてや、サッカーに関する思想などを動画で紹介している。
内容は、テレビのドキュメンタリー風のものもあれば、まるで短編映画のような芸術的なものまで様々だ。いずれの動画も音声が英語の場合は、日本語字幕の設定ができるので言語の心配は不要。気軽に楽しむことができる点も、おすすめのポイントだ。ここではいくつかの動画シリーズを紹介しよう。
「ゴールデンブーツ(GOLDEN BOOTS)」
1986年にゴールデンブーツ賞を獲得した元イングランド代表のゲーリー・リネカー氏が、各時代を象徴するW杯ストライカーに会うために旅に出るという動画シリーズ。現時点シーズン1として、トトことサルヴァトーレ・スキラッチ、ゲーリー・リネカー(本人)、ロナウド、トーマス・ミュラーの4人のエピソードが公開されている。

「アイコンズ(ICONS)」
イングランド、アメリカ、ナイジェリア、フランス、オーストラリア、各国ごとにアイコン(象徴)と言える女子サッカー選手たちに密着し、選手たちの幼少期や現在に至るまでのエピソードなどをドキュメンタリー風にまとめた動画シリーズ。
例えばイングランドのエピソードでは、同国女子代表のDFルーシー・ブロンズが実際の自宅で母親と共に、自身の幼少期の写真を公開しながら当時の自分について母と語り合う。それぞれ出演しているのは元代表選手を含め、ほとんどが今W杯出場選手なので、エピソード視聴後に選手を少し身近に感じた状態で試合を視聴すれば、より楽しく熱い声援を贈ることが出来そうだ。

「WEの女王(QUEEN OF WE)」
ズバリ、WEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)をテーマにした動画シリーズ。2021年の創設から現在までの印象的な場面やリーグの裏側に加え、その時々の各選手たちの気持ちなどを追ったドキュメンタリーだ。
元INAC神戸レオネッサで、なでしこジャパンのFW浜野まいか(現スウェーデン1部ハンマルビーIF)に密着取材しているエピソードや、各クラブのサポーターに注目している内容など、WEリーグファンであれば一度は視聴しておきたいもの。今W杯日本女子代表メンバー23名の内、14名がWEリーグから選出されており、同リーグを知れば知るほどなでしこジャパンの試合をより楽しむことが出来るはずである。

「アジアストーリーズ(ASIA STORIES)」
アジア6カ国(日本、中国、インド、インドネシア、韓国、サウジアラビア)の「サッカーに生きる人々」のそれぞれの人生エピソードが紹介されている動画シリーズ。
日本のエピソードには、12年前の女子W杯ドイツ大会でなでしこジャパンが優勝時に監督を務めていた佐々木則夫氏(現日本サッカー協会女子委員長)と、娘の佐々木バーンズ千尋氏(雑誌「MUNDIAL Japan」編集長)が登場。則夫氏とサッカーの確固たる絆の背景や、父と娘を繋ぐサッカーの存在など非常に深い話が語られている。
特に2011年W杯ドイツ大会は、父と同様に娘の千尋さんにとってもとても思い入れのある出来事だったという。監督として立つ父親の姿と、なでしこメンバーが優勝トロフィーを掲げる姿を想い出し、涙ぐむシーンも。今W杯と共に12年前のなでしこジャパンを牽引した元監督の話に、耳を傾けてみるのはいかがだろうか。
なでしこジャパンを含め世界32カ国64試合の熱い闘いを「FIFA+」で存分に楽しもう!