2023シーズン全日程のおよそ3分の2を消化した、明治安田生命J1リーグ。

順位争いもより熾烈になる中、今第23節では首位争いを繰り広げるヴィッセル神戸(1位)と横浜F・マリノス(2位)はいずれも勝利。

残留争いでは横浜FC(17位)が敗戦し、勝ち点の近い柏レイソル(16位)と湘南ベルマーレ(18位)はともに引き分け勝ち点1を得た。

ここでは、そんなJ1第23節で活躍した選手たちをベストイレブン形式で紹介していく。

【J1リーグ2023】第23節ベストイレブン

GK:ランゲラック(名古屋グランパス

鹿島アントラーズとの上位対決に臨んだ、第23節の名古屋グランパス。鹿島の激しい攻撃にさらされるシーンも多い中、GKランゲラックの安定感が目立った。序盤から飛んでくる強烈な低弾道のミドルシュートをことごとくセービング。また、高さと強さを誇る鹿島を相手にハイボール処理でも隙のないプレーを見せ。2連勝に大きく貢献した(1-0)。

【J1リーグ2023】第23節ベストイレブン

DF:森重真人(FC東京

2連勝を果たした第23節のFC東京(対京都サンガ2-0)。加えて2試合連続となる無失点勝利を挙げ、次節以降は一層勢いも出てくることだろう。そんな強固な守備陣の一角を担い、攻撃面でも貢献したのがDF森重真人だ。守備では無人のゴールを守るヘディングクリアを含め、終始安定した働きを見せた。また、攻撃でも長い距離の正確なパスを通しながらリズムを生んだ。

【J1リーグ2023】第23節ベストイレブン

DF:ドウグラス・グローリ(アビスパ福岡

横浜FCに2-0で完勝し、5連勝を果たした第23節のアビスパ福岡。3試合連続となる無失点勝利となったが、決して危ない場面が少ないわけではなかった。そんな中、守備の要であるDFドウグラス・グローリは圧倒的な存在感を放っていた。

クロスやロングボールは持ち前の高さと強さで弾き返し、対面した相手には突破も縦パスも簡単には許さなかった。ここから先無失点を重ねていくためにも、グローリの存在の大きさを再確認する試合になったと言えよう。

【J1リーグ2023】第23節ベストイレブン

DF:野上結貴(名古屋グランパス)

鹿島アントラーズとの上位対決を、1-0で制した第23節の名古屋グランパス。2試合連続となる1-0での勝利に、DF野上結貴は守備だけでなく攻撃でも大きく貢献した。鹿島にボールを握られる場面も多い中、逆の左サイドからの崩しにエリア中央まで入ってクロスに反応。丁寧に合わせて先制点をマークした。野上にとっては嬉しい移籍後初ゴール。個人としてもますます活躍に期待がかかる。

【J1リーグ2023】第23節ベストイレブン

MF:河原創(サガン鳥栖

北海道コンサドーレ札幌を相手に、勝星こそ挙げられなかったが引き分けで連敗脱出を果たした第23節のサガン鳥栖(1-1)。しかし、終盤までは1点ビハインドと厳しい闘いを余儀なくされていた。そんなチームを救ったのが、2023シーズン新戦力として躍動しているMF河原創だ。今節も高い守備での貢献度は変わらず、加えて攻撃では華麗なダブルタッチから移籍後初ゴールをマーク。J1初ゴールを挙げたことで、今後は一層勢いに乗ってくれることだろう。

【J1リーグ2023】第23節ベストイレブン

MF:喜田拓也(横浜F・マリノス)

直近は3戦勝ちなしで思うように勝ち点を積めない横浜F・マリノスは、第23節で好調のガンバ大阪と対戦。2-1と接戦をものにして4試合ぶりとなる勝利を収めた。

退場者も出す難しい試合の中、MF喜田拓也が攻守で果たした働きは大きかった。先制点の場面では、ポストを叩く鋭いミドルシュートがきっかけとなりゴールが生まれた。また、守備では1人少ない中でも的確なポジション取りでパスコースを消すなど、90分間集中力の高いプレーを見せた。

【J1リーグ2023】第23節ベストイレブン

MF:高木善朗(アルビレックス新潟

前半から湘南ベルマーレに2点を先行される厳しい試合展開となった、第23節のアルビレックス新潟。しかし、後半から出場したMF高木善朗の2ゴールで勝ち点1を手にしている(2-2)。1点目は狙いすましたミドルシュート、2点目はアディショナルタイムにエリア内で冷静なボールタッチから右足を振り抜いたゴールをマーク。昨シーズンから怪我で苦しんだ頼れるベテランがチームを救う活躍を見せた。

【J1リーグ2023】第23節ベストイレブン

MF:東慶悟(FC東京)

ピーター・クラモフスキー監督に交代後は前節までで3勝1分1敗と、調子が上向いてきたFC東京。今第23節では京都サンガを2-0で下し、2023シーズン3度目の連勝を果たした。そんなチームを勢いづける勝利の中、2ゴールに絡む活躍を見せたのがMF東慶悟だ。1点目はゴール前で冷静な落としからゴールを演出し、2点目は丁寧なトラップからのボレーで自身4年5ヵ月ぶりとなるゴールをマーク。シーズン終盤戦に向け巻き返しを図るうえで、今後も背番号「10」の活躍は不可欠だ。

【J1リーグ2023】第23節ベストイレブン

FW:大迫勇也(ヴィッセル神戸)

首位争いを繰り広げるヴィッセル神戸は第23節で川崎フロンターレと対戦。難敵を相手に1-0で接戦を制して3試合ぶりの勝利を挙げた。結果的にこの試合唯一となる得点を挙げたのがFW大迫勇也だ。

川崎に退場者が出た中で得たフリーキックを、直接沈めて得点をマーク。相手にとって手痛い一発を浴びせて見せた。その他の場面でも前線で攻撃の作りに貢献するなど、圧巻のパフォーマンスでチームに勝利を呼びこんだ。

【J1リーグ2023】第23節ベストイレブン

FW:佐藤凌我(アビスパ福岡)

連勝街道をひた走るアビスパ福岡は、第23節で横浜FCと対戦。2-0で完勝を収めたこの試合、FW佐藤凌我は2ゴールを挙げる活躍で勝利に貢献している。2点ともフリーで受けるポジショニングと冷静かつ正確なシュートを見せての得点だった。佐藤の活躍もあり連勝を「5」まで伸ばした福岡。さらに勝ち星を重ねるため、佐藤の得点量産にも期待がかかる。

【J1リーグ2023】第23節ベストイレブン

FW:加藤陸次樹(サンフレッチェ広島

6月11日以降、6戦勝ち無しで苦しむサンフレッチェ広島は、第23節ホームに浦和レッズを迎えて勝利(2-1)。前半に1点を先行される難しい試合展開の中、FW加藤陸次樹は試合を一時同点とする鮮やかなゴールを挙げた。エリア内で見せた冷静な切り返しと狙いすましたシュート。そして何より嬉しい移籍後初ゴールとなった同シーンは、今後も得点の期待が十分に持てるものだったと言えよう。

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