2023明治安田生命J1リーグ第28節の全9試合が、9月23~24日に開催された。横浜F・マリノス(対鹿島アントラーズ2-1)、アビスパ福岡(対柏レイソル3-1)、FC東京(対サガン鳥栖3-2)など、逆転劇で勝敗を決したケースも多く、シーズン終盤に相応しい白熱した試合が各地で繰り広げられた。

ここでは、そんなJ1第28節で活躍した選手たちを、ベストイレブン形式で紹介していく。

【J1リーグ2023】第28節ベストイレブン

GK:ク・ソンユン(京都サンガ)

サンフレッチェ広島をホームに迎えた、第28節の京都サンガ。序盤から広島の激しい攻撃を受けながらも、FW豊川雄太のゴールで1-0と接戦を制した。少ないチャンスを活かした攻撃陣ももちろんだが、GKク・ソンユンも攻撃を耐え抜いた功労者と言えよう。サイドを崩された場面、背後を突かれた場面と決定機も複数作られたが、冷静なセービングで見事完封。リーグ戦で好調な広島を撃破する原動力となった。

【J1リーグ2023】第28節ベストイレブン

DF:渡邊泰基(アルビレックス新潟

4試合ぶりの勝利を挙げた、第28節のアルビレックス新潟(対横浜FC3-1)。久々の勝利に攻守で躍動したのがDF渡邊泰基だ。攻撃では、セットプレーのチャンスを頭で合わせて勝ち越し点をマーク。守備ではカウンターの芽を摘むパスカットや身体を張ったシュートブロックなど存在感を発揮してチームに勝利を呼び込んだ。

【J1リーグ2023】第28節ベストイレブン

DF:アレクサンダー・ショルツ(浦和レッズ

退場者を出す難しい試合となった第28節の浦和レッズ。しかし、10人となってからチーム全体の集中力はむしろ増し、結果的には3-1の勝利を収めた(対ガンバ大阪)。そんな逆境をはねのけたゲームで、攻守において躍動したのがDFアレクサンダー・ショルツだ。1人少なくなってからも持ち上がりで攻撃参加を見せ、守備でも相変わらずのクロス対応の強さや素早い反応のシュートブロックを随所に見せて勝利に大きく貢献した。

【J1リーグ2023】第28節ベストイレブン

DF:バングーナガンデ佳史扶(FC東京)

前半から2点の先行を許し、厳しいゲームを余儀なくされた第28節のFC東京。しかし、後半戦はまったく別の展開に変え逆転勝利を収めた(対サガン鳥栖3-2)。

そんな劇的勝利の立役者となったのがDFバングーナガンデ佳史扶だ。反撃の狼煙となったFWアダイウトンのゴールをアシストし、同点ゴールも起点はバングーナガンデのクロス。試合の流れを変える働きを果たした。

【J1リーグ2023】第28節ベストイレブン

MF:脇坂泰斗(川崎フロンターレ

前第27節では多摩川クラシコを制した川崎フロンターレ(対FC東京1-0)。勢いに乗るためにも負けられない第28節は、湘南ベルマーレとの国立決戦を制して2連勝を飾った(2-0)。序盤から攻勢を強める中、MF脇坂泰斗は持ち前のパスセンスで存在感を発揮。先制点を丁寧なスルーパスで演出すると、その後もFWレアンドロ・ダミアンへの鋭いスルーパスでチャンスを作るなど、改めて能力の高さを示す1戦となった。

【J1リーグ2023】第28節ベストイレブン

MF:佐々木大樹(ヴィッセル神戸

首位キープのためにも連敗は避けたいヴィッセル神戸は、セレッソ大阪との上位対決に臨んだ(1-0)。1点を争う展開となったこの試合。唯一のゴールを挙げたのがMF佐々木大樹だ。後方からのフィードにいち早く反応し、左サイドでの走り合いで勝つと、勢いそのままに強烈なシュートでゴールをマーク。難しいゲームでの貴重なゴールを挙げる働きで、チームに勝ち点3をもたらした。

【J1リーグ2023】第28節ベストイレブン

MF:紺野和也(アビスパ福岡)

見事な逆転勝利で3連勝を飾った、第28節のアビスパ福岡。前半早々に先制を許しながら、後半一気に流れを引き寄せることに成功している(対柏レイソル3-1)。そんなゲームで、2ゴールを挙げたのがMF紺野和也だ。

FW山岸祐也、MF金森健志との美しい連携で同点ゴールを挙げると、立て続けに2点目もマーク。電光石火の逆転劇を生み出す原動力となった。

【J1リーグ2023】第28節ベストイレブン

MF:三戸舜介(アルビレックス新潟)

残留を確実なものにするためにも、負けられない下位同士の直接対決に臨んだ第28節のアルビレックス新潟。そんな重要な試合で、先制点を挙げチームに勢いをつけたのがMF三戸舜介だ。絶妙なワンタッチで前を向き、鋭いシュートで前半早々にゴールをマーク。終盤まで虎視眈々とゴールを狙う姿勢崩さず、高い攻撃意識で勝利に貢献した(対横浜FC3-1)。

【J1リーグ2023】第28節ベストイレブン

MF:アダイウトン(FC東京)

2点を先行されながら、見事な逆転勝利を収めた第28節のFC東京(対サガン鳥栖3-2)。白熱した試合の中、FWアダイウトンは2ゴールに絡む活躍を見せた。序盤からパワフルなドリブルを見せると、後半にはヘディングで1ゴール1アシスト。流れを引き寄せる活躍でチームに5試合ぶりの勝利をもたらした。

【J1リーグ2023】第28節ベストイレブン

FW:山岸祐也(アビスパ福岡)

直近は互いに好調な、柏レイソルとの1戦に臨んだ第28節のアビスパ福岡。1点先行を許すも、逆転勝利で連勝を3に伸ばした(3-1)。そんな白熱した試合展開で、FW山岸祐也は2アシストを挙げている。同点ゴールの美しいパスワークに加わり、絶妙な背後へのパスで2ゴール目も演出。逆転シーンすべてに絡み、個人としても好調ぶりを示した。

【J1リーグ2023】第28節ベストイレブン

FW:アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)

鹿島アントラーズとの上位対決に臨んだ、第28節の横浜F・マリノス。先制こそ許したが、前線のブラジル人トリオを軸に攻撃を組み立て逆転勝利を収めている(2-1)。そんな首位を追う上でも重要な1戦で、FWアンデルソン・ロペスは2ゴールをマーク。現在得点王争いにも加わっており、このまま得点を取り続けられれば、自身の個人タイトルがチームのタイトルにつながる可能性も大いにある。

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