浦和レッズは今月8日、マチェイ・スコルジャ監督の後任としてスウェーデン1部BKヘッケンFF指揮官のペル・マティアス・ヘグモ氏を招へいしたと公式発表。同氏が浦和監督就任に至るまでの過程を明かしているが、日本代表FW上田綺世所属フェイエノールトの協力もあったという。

 ヘグモは2000年のシドニー五輪でノルウェー女子代表監督として金メダルを獲得したほか、2013年から2016年にかけて同国男子代表を指揮。2021年6月からヘッケンを率いると、2022シーズンにクラブ史上初のリーグ優勝を達成。2023シーズンも首位マルメから勝ち点7差の3位で終えている。

 実績十分のヘグモ氏は、先月にスウェーデン代表監督就任の可能性が取りざたされたが、今月はじめに浦和行きを決断。本人はノルウェー紙『ヴェルデンス・ガング』のインタビューで「浦和とフェイエノールトは、以前から私をスカウトし、私のサッカーに対する考え方やリーダーシップをチェックしていた」と、浦和が戦略的パートナーシップ提携先のフェイエノールトとともに新指揮官の選定に当たっていたことを明かしている。

 またヘグモ氏は、スチュアート・バクスター氏(サンフレッチェ広島、ヴィッセル神戸元監督)とヤン・ヨンソン氏(清水エスパルス、広島元監督)の言葉が浦和行きを後押したことも告白。

 「(浦和からオファーが届いた時に)直感から正しい理性に判断が変わった。私は日本での挑戦を望んでいると。日本で仕事をした同僚と話したことがあるが、彼らは日本のことをかなり褒めていた」

 「バクスターは『日本は素晴らしい国、文化、クラブだから、イエスと言わなければならない』とだけアドバイスしてくれた。ヨンソンや日本に行ったことのある選手たちも、みんな口を揃えて(オファーを受け入れるべきだと)言ってくれたんだ」と語っている。

 なお『ヴェルデンス・ガング』によると、ヘグモ氏は浦和と2年契約を締結。2人のコーチも連れて行くほか、ヘッケン時代と同じく英語でコミュニケーションをとるとのこと。

来日は年明けになる見込みだという。