ガンバ大阪のトップチーム昇格を果たした中国人GK張奥林が、日本国籍を取得した模様。日本代表入りを目標にしていると母国メディアが報じたほか、アルビレックス新潟からFC東京へ完全移籍したMF高宇洋が比較対象としてクローズアップされている。

 大阪府大阪市出身の張は、194cmと高身長を活かしたシュートストップを武器にG大阪の下部組織で頭角を現すと、2023シーズンに2種登録。ここまでトップチーム公式戦での出場機会はゼロだが、今年10月には2024シーズンからのトップチーム昇格が内定している。

 そんな張について中国『163新聞』は今月26日に「彼は最近、日本国籍を取得した。日本代表の一員としてワールドカップでプレーすることを目標に掲げている」とリポート。

 ただ一方で、G大阪のトップチームでGK東口順昭が正守護神として君臨しているほか、GK谷晃生がG大阪からベルギー2部FCVデンデルEHへレンタル移籍中である現状を踏まえて「G大阪で足場を築いて、将来的に日本代表でプレーすることは難しいだう」と指摘。「張は短期的に出場機会を得たい場合、カップ戦で出番を待つ、もしくはレンタル移籍の機会を探る必要がある」と見解を述べている。

 また『163新聞』は、元中国代表選手の父を持つ高宇洋にもフォーカス。同選手がG大阪時代にトップチームで出場機会に恵まれていなかっただけに「彼はすでに日本に帰化しているが、未だに日本代表に選出されていない」と綴った上で、高と同じく張に関してもG大阪在籍中の日本代表入りが厳しいとの見方を示している。

 日本に帰化したJリーガーでは、朝鮮大学校出身のサガン鳥栖所属GK朴一圭が昨年に日本国籍を取得。日本代表入りという目標を公言していたが、今年12月時点で森保ジャパンのメンバーに一度も名を連ねていない。