2024年の元日に開催された「TOYO TIRES CUP 2024」サッカー日本代表対タイ代表。試合は前半を両チーム無得点のまま折り返すも、後半にMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)やFW中村敬斗(スタッド・ランス)などが得点をあげ日本が5-0で勝利し、本年を幸先良くスタートする形となった。

会場の国立競技場には6万人以上もの観客が応援に訪れ、AFCアジアカップ2023(1月12日~2月10日)優勝に向けて機運の高まる親善試合に。ここでは、そんな元日の会場に訪れたサポーターたちが着用していたユニフォームを独自調査。日本代表選手のなかで誰のユニフォームが最も着用されていたのかを、ランキング形式で紹介していく。(調査対象人数:145人)

元日の国立競技場で最も着られていた日本代表選手ユニフォーム【独自調査】

5位:南野拓実(モナコ)

リーグ・アンのASモナコで復活し、カタールW杯ではエースナンバー10番を纏ったMF南野拓実。元日のタイ戦では5ゴール目をあげた。国立競技場では男女ともに南野のユニフォームの着用率が高く「顔がカッコイイのに、泥臭いプレーもできるところが魅力的」「リバプールやモナコで奮闘している姿が尊敬できる」などが理由として挙げられた。クラブでも好調を維持している南野が、再び代表で活躍する姿をサポーターも心待ちにしているようだ。(対象人数:9/145人)

元日の国立競技場で最も着られていた日本代表選手ユニフォーム【独自調査】

4位タイ:田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)

タイ戦で後半5分に先制点をあげたMF田中碧のユニフォームは、会場でもよく目にし4位タイの結果に。特に女性の着用者が多い印象を受け「W杯での活躍から好きになった」「笑顔が素敵だから」「川崎フロンターレ時代から好きな選手」といった声が聞かれた。(対象人数:11/145人)

元日の国立競技場で最も着られていた日本代表選手ユニフォーム【独自調査】

4位タイ:堂安律(フライブルク)

同じく4位タイにランクインしたのがMF堂安律のユニフォーム。特に堂安が10番になってから(2023年6月以降)のものが多く、またカタールW杯での活躍が人気を後押ししているようだ。着用の理由に「堂安はやってくれる雰囲気があるから」という回答をした男性もおり、多くのサポーターが10番としての風格を堂安から感じていると語った。

(対象人数:11/145人)

元日の国立競技場で最も着られていた日本代表選手ユニフォーム【独自調査】

3位:久保建英(レアル・ソシエダ)

タイ戦は招集外ながらも3位にランクインしたのが、ラ・リーガで大暴れ中の22歳MF久保建英だ。元日は久保がいないことを残念に思うサポーターもいたが、それでも大好きな選手だからという理由で久保のユニフォームを着用して日本代表の応援に駆けつけていた。また、スタジアム周辺に飾られた久保のポスターにも写真撮影の列ができており、改めて日本代表次期エースとしての人気を感じさせた。着用者からは「同年代として応援しているから」「日本代表の至宝だから」「意外にユーモアのあるところが好き」といった声が聞かれ、久保の存在は今後の日本代表人気にとっても必要不可欠であるように思えた。(対象人数:13/145人)

元日の国立競技場で最も着られていた日本代表選手ユニフォーム【独自調査】

2位:三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)

久保と同様にタイ戦には未招集ながらも、すさまじい人気を感じさせたのがFW三笘薫だ。男女ともに多くのサポーターが三笘のユニフォームを着用しており、特に子どもたちが多かったことも印象的。着用者からは「ドリブルがすごい」「イケメンだから」「日本代表のエースだから」「ドリブルのお手本にしているから」など複数の理由があがった。三笘のポスターにも長い写真撮影の行列ができていたが、その長さは久保の倍以上。老若男女問わず多くのサポーターが三笘のグッズを着用し、写真撮影を楽しんでいる姿が見られた。(対象人数:26/145人)

元日の国立競技場で最も着られていた日本代表選手ユニフォーム【独自調査】

1位:伊東純也(スタッド・ランス)

元日の国立競技場で最もたくさん目にしたのは、14番の日本代表ユニフォームだ。タイ戦ではキャプテンも任されていたスピードスターFW伊東純也が見事1位にランクイン。ポスターの写真撮影でも三笘以上の人気を感じさせる長蛇の列で、特に女性サポーターの多さには驚かされた。女性サポーターから話を聞くと「顔とか服装がカッコイイから」「『Team Cam』(JFA公式YouTubeチャンネル)での姿が可愛いから」などの声を聞くことができた。ほかにも「足が速いから」「おもしろいから」「日本代表の実質エースだと思うから」などの回答が得られ、男女から名実ともに多くの人気を集めていた。(対象人数:35/145人)

元日の国立競技場で最も着られていた日本代表選手ユニフォーム【独自調査】

ユニフォームを着て、スタジアムに行こう

元日の国立競技場では、上述の選手以外のユニフォームを着用して応援に駆けつけているサポーターも多く確認できた。

タイ戦がA代表デビューとなったMF伊藤涼太郎(シント=トロイデンVV)やMF川村拓夢(サンフレッチェ広島)のユニフォームを着用している人々は、今回の招集に対する喜びの声を上げており、日本代表に選出されるということが選手のみならずサポーターにとっても共通の喜びであるということを教えてくれた。

2022年6月に同じく国立競技場で行われたキリンチャレンジカップのブラジル戦(0-1)では、GK権田修一清水エスパルス)が試合後に、ブラジル代表のユニフォームを来て会場に訪れていた日本人サポーターの姿について「日本人の方がブラジル代表のユニフォームを着て、日本のホームで応援するとなっていて、あらためて日本サッカーはもっと発展しないといけないと感じさせられた」と言及する一幕があった。

あれから約2年。国立競技場の青色は少しでも増えただろうか。日本代表のユニフォームを着て応援することが選手たちの力になることを願って、次の国立での試合でもスタジアムを青色で染め上げる準備をしておきたい。

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