かつてベガルタ仙台でプレーしていたポーランド人GKヤクブ・スウォビィクは、2023シーズン限りでFC東京を契約満了により退団。ポーランド復帰やトルコ1部コンヤスポル移籍の可能性が報じられる中、Jリーグのレベルについて語った。

 スウォビィクは2019年7月、日本代表GKシュミット・ダニエルの後釜として仙台へ加入。2年半にわたり仙台でプレーすると、同クラブのJ2降格もあり、2021年12月にFC東京へ完全移籍。2023シーズン途中までJ1リーグほぼ全試合スタメン出場も、ピーター・クラモフスキー監督就任後は出場機会が減少。日本代表GK野澤大志ブランドンに正守護神の座を譲ると、シーズン終了後にチームを離れた。

 日本で4年以上プレーしたスウォビィク。今月、ポーランドメディア『slasknet』のインタビューで「Jリーグのレベルに失望することはなかったし、異なる文化、言語、食べ物について学ぶことができた。

(日本でのプレーは)良い人生経験、良いサッカー経験だと思っているよ」

 「J1リーグのレベルは高いし、多くの熱心なファン・サポーターがスタジアムに足を運んでくれるんだ。4,5万人の観客がいる中でプレーしたこともあるし、日本人はサッカーがとても好きなんだよ。それにスタッフも非常に充実していたから、試合だけに集中できたね」と、Jリーグでのプレーを回顧。

 「Jリーグでプレーする選手たちは優れたテクニックとスピードも兼ね備えており、外国人選手(主にブラジル人選手)がチームに違いをもたらしている。試合のテンポも速いね」と称賛の言葉を並べている。

 ただ一方で、スウォビィクは日本でプレーする上での難しさも感じた模様。

「日本は試合数が多いね。リーグ戦だけでなく、カップ戦やリーグカップ戦(YBCルヴァンカップ、天皇杯)もある。夏は湿度が高いし、プレーするのが非常に厳しい地域もある」と過密日程や酷暑問題に言及。

 くわえて「残念なのは、Jリーグが(日本国内の)メディアやテレビであまり取り上げられないことだよ」と、スポーツ動画配信サービス『DAZN』がJリーグと大型契約を結んでいることによる弊害も指摘した。