AFCアジアカップへ参戦中の日本代表FW伊東純也は、スタッド・ランスの主力選手として活躍。FWキリアン・ムバッペ(PSG)らとともにリーグアン(フランス1部)を代表するアタッカーとして高い評価を受ける中、伊東のフランス代表入りを願うエマニュエル・マクロン大統領夫人の発言が現地で注目を集めている模様。

今月23日にフランスメディア『フット・ナショナル』が報じている。

 同メディアによると、マクロン大統領夫妻は今月29日にフランス代表のディディエ・デシャン監督とともに、フランス北部ランス市にある大学病院を訪問。地元ラジオ局『シャンパーニュFM』の記者が現場に居合わせたが、マクロン大統領夫人のブリジット・マクロン氏と記者の会話内容、くわえてフランス代表指揮官の反応が話題になったという。

 ブリジット氏が「スタッド・ランスには、とても素晴らしいプレーを見せている日本人選手がいるけど、彼の名前は?」と訊ねたのに対して、記者は「伊東純也ですね」と回答。直後に同氏が「そう、伊東のことだね。彼はとても優秀な選手だし、デシャン監督のチームに選ばないとね。

フランス代表に招集しない?」と興奮気味に叫ぶと、フランス代表指揮官は「まあ、彼は日本人だからね」と反応。大統領夫人によるまさかの提言に笑いが止まらなかった。

 伊東はヴァンフォーレ甲府柏レイソル、ベルギー1部KRCヘンクを経て、2022年7月にヘンクからランスへ完全移籍。30歳という年齢で移籍金1000万ユーロ(当時約14億円)と報じられただけに、現地では日本代表FWの獲得に疑問の声が挙がっていた。

 しかし加入1年目からリーグ戦35試合の出場で6ゴール5アシストと結果を残すと、今季もウィル・スティル監督のもとで攻撃陣の中心選手として機能。アジアカップ開幕前までリーグ戦全試合スタメン出場で2ゴール4アシストをマークしている。

 昨年12月はじめの時点で、決定機演出回数(9回)、アシスト期待値(4.5)でリーグアンで1位のスタットを記録したと、『ユーロフット』が報じたこともあり、現地でさらに評価を上げている伊東。「フランス代表招集待望論」が沸き起こるだけの知名度を誇っているようだ。