日本女子代表(なでしこジャパン)は今月24日にサウジアラビアで行われたパリ五輪アジア最終予選第1戦で、北朝鮮代表相手に0-0と引き分け。キックオフ3日前に開催地決定という異例の事態に、日本代表OBの槙野智章氏が言及している。

 日本対北朝鮮の試合会場を巡っては、パリ五輪アジア最終予選のアウェイゲームを平壌の金日成スタジアムで戦うことが、昨年12月30日に一度正式決定。しかし日本代表メンバー発表が行われた今月8日に開催地の白紙が判明。国内での調整が続く中、アジアサッカー連盟(AFC)は21日にサウジアラビアのジッダで開催すると公式発表。主将のMF熊谷紗希(ASローマ)が「こんなことはあってはならないと思う」と語ったほか、日本国内からは北朝鮮代表やAFCに対する疑問の声が挙がっている。

 それだけに、今回の開催地決定に関しては今月25日放送の『ABEMAスポーツタイム』でも話題に。レギュラー出演している槙野氏は「マジ言っていいですか?こんなこと初めて聞きました。絶対にない」と驚きをあらわにすると、「選手はもちろん、スタッフも準備が大変。ましてやサポーターなんかもっと大変。食事面も時差もそうだけど、非常にストレスがかかる」と異議を唱える。

 また北朝鮮戦にむけて一番大変なこととして「移動面も大変だが、何よりもメンタル面」と指摘。「身体の準備は何とかできるが、頭の部分とメンタル面の部分の準備は、さすがの日本代表、プロでも相当厳しい」と語ると、元プロ野球選手の川崎宗則氏も「イメージがつかないよね」と頷いた。

 「開催地が決まらない、どこで試合するのか分からないという中で、よく0-0で終えた」と、なでしこジャパンの戦いぶりを称えた槙野氏。

28日の国立開催には「これはやりやすいじゃないんですか」と期待を寄せている。

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