昨年の天皇杯3回戦で、味の素スタジアムの最寄り駅である飛田給駅前看板の器物損壊、FC東京ゴール裏における火薬類等危険物の使用でサポーターに無期限入場禁止処分が科されるなど、東京ダービーでの問題は後を絶たない。
今季初めてのダービーマッチでも、戦前からFC東京の公式Xアカウントや公式サイトにおける「東京(TOKYO)表記なし」を巡って議論が白熱。Xアカウントの背景画像には一時、日本代表DF長友佑都の姿とともに「VERDY vs FC TOKYO NEXT MATCH」という表記が盛り込まれていたほか、またクラブ公式サイトのトレーニングスケジュールでも、4/13(土)の欄で「対戦相手:ヴェルディ」と記載されている。
ただ一方で、ネット上では東京ダービーの歴史やネット上での煽り合いなどをもとに、一部のファン・サポーターから「純粋にダービーを楽しみたい」といった意見も湧き起こっている。
こうした声に対して、木村氏は「私は今回の東京ダービーは1ファンとして友達とプライベートで参戦します。今からとても楽しみです」と前置きした上で、以下のように東京ダービーの魅力を伝えている。
「今から約20年前『東京』の名を冠したフットボールクラブFC東京としてJ1に昇格し、その規模を拡大してきた青赤軍団。そして、オリジナル10の誇りをかけてJ1に舞い戻った緑軍団。この2チームはいつの時代も、立場は変われど『追う者と追われる者』こんな面白いスポーツドラマは中々ない」
また、木村氏は「もっともっと東京ダービーを盛り上げたい!」「このワクワクするお祭りをもっと多くの方々に知ってもらいたい」と自身の思いを発信。「アウェーでの味スタ初体験ですが、東京ヴェルディさんよろしくお願いします(※もちろん我らが青赤軍団が勝ちますけどね!)」と対戦相手に挨拶した上で、「この2チームの戦いに水を差すような行為は絶対にあってはならない」と、違反行為や誹謗中傷など、常軌を逸した言動をとらないようファン・サポーターに呼びかけた。
FC東京、東京ヴェルディ、FC町田ゼルビアと、東京都内にホームスタジアムを構える3クラブが参戦している今季のJ1リーグ。3クラブはシーズン開幕前に「3クラブが切磋琢磨してサッカーで東京を盛り上げていく」「3クラブが協力して安心安全なスタジアム運営を行う」と共同宣言をしている。