日本代表MF鎌田大地は、今季限りでのセリエA(イタリア1部)ラツィオ退団を決断した模様。イゴール・トゥドール監督に退団の意思を伝えたとイタリアメディアが報じる中、韓国メディアが鎌田のパフォーマンスを酷評。
同選手の今後を占っている。

 マウリツィオ・サッリからトゥドールへの監督交代により、ベンチ要員からレギュラーへの序列を上げた鎌田。先月末開催のセリエA第30節ユベントス戦から全試合でスタメン出場するなど、新指揮官からの信頼を得ている。

 しかし、イタリア紙『イル・メッサジェッロ』は9日に「鎌田はトゥドール監督に対して、すでに退団の意思を伝えている。2年間の契約延長オプションは行使されない見込み」とリポート。クラブ側もフィオレンティーナ所属MFアントニン・バラークに関心を寄せるなど、日本代表MFの退団を想定しているという。


 この報道内容に反応したのが、韓国メディア『スポータルコリア』だ。同メディアは11日に「完全に没落した元日本代表のエースが決断を下した。ラツィオ監督の退団を申し出た」という見出しのもと、鎌田の去就を特集。

 「鎌田はフランクフルト在籍時の2022/23シーズン前半戦までは良かったが、カタールW杯以降は状況が一変。W杯で不振を極めると、シーズン後半戦でほとんど活躍できなかった。ラツィオへ移籍してからも、加入当初は輝いていたが、マウリツィオ・サッリ前監督のもとでほとんどプレーできなかった。
当然ながら、本人は指揮官に不満を抱き、プレーする時はコンディションが悪く、成績も振るわなかった」と、ラツィオ移籍前の状態にも触れている。

 そして、鎌田がトゥドール新監督のもとで高評価を得ている現状を伝えると、「彼はラツィオ退団の意思を固めている。フリーとなる見込みであり、年俸面の条件さえ合えば他クラブへ加入する可能性が高い」と見解を示した。

 フランクフルトでUEFAヨーロッパリーグ優勝を成し遂げたものの、ラツィオでは大半の時間をベンチで過ごした鎌田。DF板倉滉、FW福田師王擁するボルシアMGからの関心も報じられる中、ラツィオ所属MFの動向には韓国方面からも熱視線が注がれている。