大岩剛監督率いるU23日本代表は、日本時間今月30日に行われたAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選の準決勝でイラク代表に2-0と勝利。パリ五輪出場権を獲得したが、韓国国内では再び日韓戦の結果がクローズアップされているという。


 日本はグループステージで中国、UAEを下すも、最終節の韓国戦ではセットプレーから失点。両国ともに開催国カタールとの対戦を避けたいという思惑がある中、日本が0-1と敗れて2位通過となった。

 しかし25日に行われた準々決勝では、日本が延長戦の末にカタールを下した一方、韓国はPK戦の末にインドネシアに敗北。今大会屈指の波乱劇として話題になる中、韓国メディア『STNニュース』は試合後に「日本はカタールGKのカンフーキック、退場のおかげで勝った。運が良かっただけ」と否定的な論調を展開していた。

 その日本は準決勝でもイラクを撃破。
U23アジア杯優勝へ王手をかけた直後、韓国メディア『スポーツ朝鮮』は「日韓戦での敗北が、日本に有利に働いた」とリポート。インドネシアにA代表の中心選手が多いこと、DFジャスティン・ハブナー(セレッソ大阪)をはじめ複数の帰化選手を擁していたことを紹介する。

 その上で、同メディアは「インドネシアの選手はフィジカル、テクニカルのクオリティーが高い」と見解を示すとともに、「日本は準々決勝でインドネシアではなく、カタールと対戦したという点で運が良かった」と主張した。

 日本がパリ五輪出場を決めた傍ら、40年ぶりに五輪出場を逃した韓国。自国代表への批判が相次ぐ中、準々決勝の対戦カードを巡り、日韓戦終了直後とインドネシア戦終了後の見解が異なっている。