鹿島アントラーズは今月3日に行われた明治安田J1リーグ第11節で、FW鈴木優磨とFWアレクサンダル・チャヴリッチのゴールにより、湘南ベルマーレに3-1と勝利。ただ、上田益也主審に対する鹿島サポーターの「審判下手くそ」コールが物議を醸している。


 茨城県立カシマサッカースタジアムで行われた一戦では、前半からやや荒れ気味の試合展開となった。90分通して鹿島のファウル数が「8」であるのに対して、湘南は2倍近くの「15」に。両チームともに退場者こそ出さなかったものの、上田主審はイエローカードを8枚も提示。後半途中には、ホームゴール裏から「審判審判下手くそ!」というコールが湧き起こっていた。

 この審判に対するコールは、インターネット動画配信サービス『DAZN』の中継映像を通じても聞き取れるだけに、ネット上で話題に。「鹿島リードの場面で審判下手くそコールが出るのは、相当酷かったっということ」「試合をコントロールできていなかったから当然」などと、鹿島サポーターに理解を示す声が挙がる一方、「あの場面はファウルではなく、ゴールキックで判定合っているから、審判下手くそコールはやめた方がいい」「審判下手くそコールほんといらなかったな」といった否定的な意見も見受けられる。


 一方、鹿島の小泉文明代表取締役社長は試合後にX(旧ツイッター)を更新。「今日のホーム湘南戦は3-1で勝利しました!GWに2.7万人のお客様に来場、応援頂きありがとうございました!試合も鈴木優磨選手の2G1Aの活躍、特に3点目のカウンターは最高でした!」とファン・サポーターに感謝。「来週月曜のアウェイ柏レイソル戦も応援よろしくお願いします!」と綴っているが、「審判下手くそ」コールへの言及はなかった。

 審判に対するサポーターの“批判チャント”と言えば、昨年2月26日に三協フロンテア柏スタジアムで開催されたJ1第2節の柏レイソル対FC東京が記憶に新しい。この一戦では、DF木本恭生をはじめFC東京所属6選手にイエローカードが提示された一方で、柏所属選手に提示されたカード枚数はゼロ。FC東京サポーターなどが山本雄大主審の判定に不満を溜めていただけに、試合終了後にアウェイゴール裏から「クソレフリー」という声が飛んでいた。