日本サッカー協会(JFA)は今月24日14時から、6月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選(対ミャンマー、シリア)に臨む日本代表のメンバーを発表。パリ五輪世代であるGK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)の招集外、MF鈴木唯人(ブレンビーIF)の選出に注目が集まる中、韓国では“日韓比較論”に対する否定的な論調があるようだ。


 韓国メディア『OSEN』は25日に「また暫定監督を雇った韓国代表と比較される」という自虐的な見出しのもと、日本代表のメンバー発表をリポート。A代表の2次予選突破、大岩剛監督率いるU23日本代表のパリ五輪出場権獲得に触れた上で、「日本代表は黄金期を迎えており、パリ五輪でもメダル獲得を狙っている。五輪出場権すら問わない韓国と比較される。正式監督の招へいに失敗した韓国代表は、再び暫定監督を雇った。A代表チームでは継続性が重要だが、試合のたびに全く新しい監督とコーチングスタッフが指導に当たっている。皮肉なことに、韓国はパリ五輪に出場しないので、有望株を招集することが可能だ」と、自国の現状を嘆いている。


 そして日本代表のメンバーについては「森保一監督はパリ五輪も考慮して26名を選出した。U23代表チームの“10番”である鈴木唯人も招集したが、鈴木彩艶をはじめ残りのU23日本代表選手は招集しなかった。パリ五輪に集中するという意図があるようだ」と推察している。

 韓国はA代表がAFCアジアカップで準決勝敗退という結果に終わった後、ユルゲン・クリンスマン監督を解任。今年3月のW杯アジア2次予選ではU23代表監督のファン・ソンホン氏が暫定的に指揮を執っていた。また先月にはレッドブル・ザルツブルク時代にMF南野拓実の指導に当たったジェシー・マーシュ氏をはじめ、複数の外国人指導者と交渉に当たったが、次々と却下。
結局、正式監督の招へいには至らず、今月のW杯アジア2次予選をキム・ドフン暫定監督のもとで戦うことが決まっている。

 またU23代表チームはAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選の準々決勝でインドネシア代表に敗れ、40年ぶりに五輪出場を逃している。先月22日開催のU23アジア杯グループステージ最終節で、韓国が日本を下した後に「韓国は永遠のライバルである日本を下した。我々の自尊心で掴んだ勝利だ」「日本にリベンジ」などと、日本をライバル視していた韓国メディアだが、自国代表の状況を悲観視している。