田中の移籍先候補については、ドイツメディア『BMG』は今月17日にボルシアMG、ブンデスリーガ覇者のバイエル・レバークーゼン、DF伊藤洋輝とMF原口元気を放出したVfBシュツットガルト、岡崎慎司氏の古巣であるマインツを挙げていた。しかし、ボルシアMGの専門サイト『グラードバッハ・ライブ』は24日に「田中は他の1部リーグ所属クラブへ移籍するだろう。ボルシアMGはデュッセルドルフと交渉しておらず、オファーも提示していない」とリポート。マインツも鹿島アントラーズ所属MF佐野海舟の獲得に向かっているだけに、田中を迎え入れる可能性は低いとみられる。
ボルシアMG移籍の可能性がほぼない理由には、同クラブの厳しい財政状況がある模様。ドイツメディア『フースバル』が今月4日、同クラブの補強予算がわずか500万ユーロ(約8億4000万円)であると伝えた上で、「田中は移籍金350万ユーロ(約6億円)という理由で見送った」とリポート。資金確保のために、板倉をはじめ複数の主力選手を放出する必要があるという。
今年1月以降、リーグ戦ほぼ全試合スタメン出場と存在感を発揮したものの、VfLボーフムとのプレーオフで敗れ、ブンデスリーガ昇格を逃した田中。デュッセルドルフとの契約を2025年6月まで残す中、ドイツ紙『ビルト』は今月4日、代理人の現状について以下のように報じていた。
「田中に関する交渉は一度も行われていない。デュッセルドルフは田中の代理人の仕事ぶりにかなり不満を抱いている。クラブが買い手を探さなければならなかったという印象をすでに与えている。
今月17日までに代理人をCAA BaseからSports360へ変更したとはいえ、ボルシアMG、マインツ移籍がほぼないとみられるだけに、新天地探しが難航している可能性も考えられる。