ウッチが今年4月に1年間の契約延長オプションを行使し、契約期間が2025年6月まで延長されたサンチェス。ポーランドメディア『インテリアスポーツ』は今月12日に「神戸がウッチに対してサンチェスの獲得オファーを提示。ウッチは金銭面で納得していないが、神戸は再び獲得を打診するかもしれない」と報じていた。
しかし、スペインメディア『ラジオ・マルカ』は25日に「サンチェスは日本に向かう。札幌移籍で合意に達した」とリポート。ポーランドメディア『weszlo』も札幌移籍の可能性を報じた一方で、「ウッチはストライカーを獲得するまで、サンチェスを日本のクラブに放出しない。彼はストライキをちらつかせるなど、クラブに圧力をかけている」と綴っていた。
すると、ポーランドメディア『Sport』は27日になって「ウッチはKKS1925カリシュからFWヒューバート・ソボルを獲得する。サンチェスは近日中にも札幌移籍に向けての手続きが完了する」と報道。ウッチがサンチェスの後釜を確保したことにより、サンチェスの札幌移籍を容認したとみられる。
現在29歳のサンチェスは、身長190cmで右利きのストライカー。バルセロナの下部組織出身であるが、同クラブで昇格できず、バレンシアをはじめスペイン国内の複数クラブでプレー。
なお、ポーランドメディア『lodzkisport』は「ウッチは一番最初に日本のクラブから届いた移籍金70万ユーロ(約1億2000万円)というオファーを拒否している」とリポート。オファーを提示したクラブの名前は報じていないが、神戸である可能性が考えられる。2023年度の純損失4億1202万2000円と6期連続の赤字である中、札幌がJ1残留に向けての補強を進めている。