浦和のジュニアユース出身であり、GK小久保玲央ブライアン(STVV)とともにパリ五輪世代屈指のGKとして注目を浴びている鈴木。浦和のトップチームではGK西川周作からレギュラーを奪えなかったが、昨年夏にSTVVへ移籍すると、海外挑戦1年目から正守護神として活躍。ゴール阻止率89%をはじめベルギー1部リーグトップレベルの数値を叩き出し、複数クラブから高い評価を受ける中、パルマと複数年契約を結んでいる。
パルマの鈴木獲得に前向きなコメントを残したのは、元パルマGKコーチ兼スカウトであるエルメス・フルゴーニ氏だ。同氏は今月16日、イタリア・パルマの地元紙『ガゼッタ・ディ・パルマ』のインタビューに対応。浦和下部組織出身の日本代表GKについて以下のように評している。
「鈴木は確固とした性格の持ち主であり、引き締まった良い体格をしている。浦和ではテクニックを向上させるために多くのことに取り組んでいたし、それによって培われたものが彼の代名詞となっている。日本人のゴールキーパーは個性的で学習意欲があり、躊躇しない。21歳という年齢を踏まえると、伸びしろも十分ある」
なおフルゴーニ氏は、かつて2001年にイタリアでGK川島永嗣(ジュビロ磐田)を指導。チェゼーナやカリアリなどでマッシモ・フィッカデンティ監督のもとGKコーチを務めたほか、2014年にはFC東京のGKテクニカルアドバイザーを務めていた。“日本人通”のイタリア人指導者が太鼓判を押しているだけに、鈴木の今後により一層の注目が集まる。