「ナイキ(NIKE)」が、「ISPA」プロジェクトの新作「ナイキ ISPA 2020 コレクション」を発表した。世界各国のメディアに向けてグローバルデザイナーがプレゼンテーションを行うオンライン発表会を開催し、「ズーム ロード ウォーリア」「オーバーリアクト フライニット」「ISPA フロー 2020」「Zoomドリフター」の4足のシューズとアパレルを紹介した。
2018年11月にスタートしたISPAは、ナイキのイノベーションを基に実験的な表現に挑戦するプロジェクト。名前はImprovise(即興的工夫)、Scavenge(徹底的な素材の活用)、Protect(守る)、 Adapt(応用する、適用させる)の4つのプロジェクトテーマの頭文字から由来しており、ロゴはIがエアマックス(AIRMAX)、Sがショックス(SHOX)、Pがプレスト(PRESTO)、Aがヴェイパー(VAPOR)とナイキを代表するイノベーション技術のロゴを組み合わせている。「シティアスリート」とナイキが呼ぶ都市の生活者に向けたアイテムに、アスリートの課題を解決するために開発した技術を落とし込んでおり、新作ではリアクトやエア ズーム、ドライフィットなどの技術に着目した。
ズーム ロード ウォーリア(税込5万5000円)「ズーム ロード ウォーリア」は、「エア ズーム アルファフライ ネクスト%」(以下、アルファフライ )とショックスのプロトタイプから着想。アルファフライと同様に前足部に2つのズーム エアを配置したほか、中足部にズーム エアを2重に重ねた。アッパーには端材のニットを使用し、フィット感を調整するウェービングテープやベルトにはアウトドアウェアのディテールを採用した。
「オーバーリアクト フライニット」では、足圧と荷重密度の分散図や、着地する足の動きに関するデータを活用して製造されたリアクト クッショニング テクノロジーをフォーム素材に採用。シューズの中敷とストロベル部材を取り除き、リアクトのクッショニングをより感じやすいディテールに仕上げた。アッパーにはフライニットの残糸を使用し、容易に着脱できるようにベルトを施した。また、同一のソールで製作したサンダル「オーバーリアクト サンダル」を用意する。
「ISPA フロー 2020」は、エクストリームスポーツから着想。ナイキのクキニを参考に、重量を減らすためアウトソールに穴を空けるなど必要最小限の機能で製作した。
「ISPA ドリフター」はナイキのエアリフトの機能性を参考に製作した。親指が独立した足袋仕様で、フォームにはランニングシューズに搭載されているズーム X フォームを砕いて使用。アッパーにはシューレースとウェービングテープをあしらい、フィット感を向上させた。
発表会ではこのほか、ボディマッピングで調べた汗をかきやすい箇所に通気性のある素材ドライフィットを使用した「ボディジャケット」、BMXからインスピレーションを得てケプラなどの耐久性のある素材を組み合わせた「ランニングショーツ」などの新作が紹介された。
「ナイキ ISPA 2020 コレクション」は2020年7月10日からナイキ公式オンラインサイトやSNKRS、ドーバー ストリート マーケット ギンザなどで順次発売する。
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