主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、6日の日経平均は146.10円高の38977.58円と3日続伸して取引を開始した。中でも、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.31%上昇と、ダウ平均やナスダックと比べ上昇率が大きく、東京市場で半導体関連株の株価の支えとなったほか、海外市場で米長期金利が低下したことも安心感となった。一方、外為市場では円高・ドル安に振れており、東京市場で輸出株などの株価の重しとなり、買い一巡後は上げ幅をやや縮小する展開となった。
大引けの日経平均は前日比235.05円高(+0.61%)の39066.53円となった。東証プライム市場の売買高は21億7270万株。売買代金は4兆5201億円。業種別では、空運、その他製品、証券・商品先物、ガラス・土石、精密機器などが上昇した一方、輸送用機器、銀行、卸売、情報・通信、非鉄金属などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は72.6%、対して値下がり銘柄は24.0%となっている。
個別では、ディスコ<6146>や東エレク<8035>などの一部半導体関連株が堅調に推移。また、三菱重工業<7011>、任天堂<7974>、フジHD<4676>、キーエンス<6861>などが上昇した。
一方、トヨタ自動車<7203>や、ホンダ<7267>などの一部の自動車関連、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの金融株は軟調に推移。また、リクルートHD<6098>、キッコーマン<2801>、ダイキン<6367>などが下落した。このほか、通期計画達成のハードルが高まったことから売り優勢の展開となったJMDC<4483>や10-12月期の大幅減益決算をマイナス視されたカナデビア<7004>が急落した。