日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで強い相場展開が継続し、一時39940円まで買われる場面もみられた。終盤にかけて上げ幅を縮めたものの、ボリンジャーバンドの+1σ(39770円)を上回って終えている。昨日の日経平均株価は25日線を突破して始まり、その後上げ幅を広げる形で+1σ(39776円)に迫っていた。本日は+1σを上回ってくると見込まれるなか、4万円の大台を意識したトレンドが強まりそうである。
また、日銀の金融政策決定会合を控え、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まる可能性はある。ただし、追加利上げがコンセンサスになっているなか、市場はこれを織り込んでいると考えられる。波乱の展開は考えづらく、当面はトランプ政権の政策を材料視した物色に向かわせるだろう。
ソフトバンクGは前日に10%を超える上昇をみせたこともあり、利食いの動きは入りやすいだろう。ただし、同社は上向きで推移する52週線を支持線としたリバウンドをみせてきたところであり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、英アームホールディングスは15%を超える上昇をみせており、半導体株への物色に広がりがみられるだろう。そのほか、日銀の追加利上げを想定した金融株への物色も意識されそうだ。