皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター山崎みほの気になるレポートです。
今回は、ドル円についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、今週のドル円について『政府・日銀の介入が警戒される中、中東の地政学リスクを背景に突発的な動きも予想される』と述べています。

続けて、『先週発表された3月消費者物価指数(CPI)で根強いインフレ圧力が示されたことで、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ見通しが後退している。15日のCMEのFEDWATCHによると、最初の利下げは9月まで後ずれし、年2回の利下げが見込まれている。3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では「0.25%ずつ年3回」が見込まれていた。そのため、米長期金利は4.5%に上昇し、ドル買い・円売りが強まっている』と伝えています。


一方で、『節目の152円をあっさり上抜けて153円後半まで円安が進行しているため、政府・日銀の介入も警戒されている。ただ、先週末にイランがイスラエルにミサイル攻撃したため、地政学リスクも高まっており、このような状況下で、介入に踏み切るのも難しいのではないか』と述べ、『イスラエルがイランに更なる報復攻撃を行えば、リスクオフのドル買いと円買いが同時に起こると思われ、ドル円相場の上昇基調に変化はないだろう。逆に、イスラエルが報復を断念すれば、リスクオンとなってドル買い・円売り基調が続くだろう』と言及しています。

陳さんは、『今週は中東情勢を巡って神経質な展開が続きそうだが、基本的なドル高・円安基調は続くだろう。地政学リスクが高い中、政府・日銀も介入しにくいだろう』と考察しています。

次に、『今週は15日に3月米小売売上高、19日に本邦3月消費者物価指数(CPI)が発表される。
米国の利下げや日本の利上げ見通しに変化が生じるか注目される。また、複数の米当局者発言も予定されている』と伝え、『米3月小売売上高が堅調な結果を示す場合や、米当局者よりタカ派的な発言が相次ぐ場合、日米の金利差拡大見通しから、ドル円は一段高へ押し上げられる可能性が高い。ただし、政府・日銀による介入警戒感もより強まるため、上昇は緩やかになりそうだ』と述べています。

ドル円の今週のレンジについては、『150.00円~155.00円』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の4月16日付「ドル円今週の予想(4月15日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。


フィスコリサーチレポーター 山崎みほ