■堅調推移、一時168円台後半まで買われる

今週のポンド・円は堅調推移。一時168円台後半まで買われた。
英中央銀行による追加利上げ観測は後退していないこと、日本銀行は2%の物価目標を達成しても金融緩和策を維持する可能性が高いことから、日英金利差拡大を想定したポンド買い・円売りが活発となった。ただ、急激な円安進行を受けて6月10日に財務省、金融庁、日本銀行は「急速な円安の進行が見られ、憂慮している」との声明文を出したことから、ポンド売り・円買いが強まり、対円レートの上げ幅は縮小した。取引レンジ:162円91銭-168円73銭。

■底堅い値動きか、英中銀は追加利上げの公算

来週のポンド・円は底堅い値動きか。英国のインフレ高進を抑止するため6月16日開催の英中央銀行金融政策委員会(MPC)で追加利上げが期待される。ただ、経済指標は弱い内容も目立ち、景気への配慮でタカ派姿勢を抑制する場合にはポンド買いは縮小しそうだ。
一方、日本銀行は現行の金融緩和政策を堅持する方針を崩しておらず、引き続き円売りがポンドを押し上げる可能性があろう。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・16日:英中央銀行MPC(追加利上げの予想)

予想レンジ:164円00銭-167円00銭