日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は13時50分現在、前日比-0.69(低下率3.42%)の19.46と低下している。なお、今日ここまでの高値は19.61、安値は19.16。


ペロシ米下院議長が台湾訪問を終えたことから地政学リスクへの警戒感がやや後退し、市場心理は改善しやすくなっている。こうした中、昨日の米株式市場で主要指数が上昇した流れを引き継ぎ、今日の東京株式市場は買いが先行し、日経225先物は上昇、日経VIは低下して始まった。取引開始後は日経225先物が上値は重いものの概ね底堅く推移していることから、市場ではボラティリティーの高まりを警戒するムードが後退し、日経VIは不安心理の高まった状態の基準とされる20を下回った水準で推移している。

【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っている。