米国株式市場は下落。ダウ平均は45.66ドル安の37,753.31ドル、ナスダックは181.88ポイント安の15,683.37で取引を終了した。


金利の低下に連れて買われ、寄り付き後、上昇。その後、半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)をはじめハイテクの売りに押され、相場は下落に転じた。ナスダックは終盤にかけて下げ幅を拡大。相場の重しとなり、ダウもプラス圏を維持できず下落で終了した。セクター別では、公益事業が上昇した一方で半導体・同製造装置が下落。

航空会社のユナイテッド(UAL)は第2四半期の利益見通しが予想を上回り、航空機メーカーボーイング(BA)による航空機納入遅延への懸念を払しょくし、上昇。
同業のデルタ(DAL)やアメリカン(AAL)もそれぞれ連れ高となった。製薬会社のイーライ・リリー(LLY)は同社の肥満治療薬が治験により、睡眠時無呼吸症候群の症状改善にも有効であることが明らかになり、上昇。

半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)はオランダの同業ASMLホールディングス(ASML)が発表した四半期決算で新規受注が予想を下回ったため需要低迷を警戒し、売られた。金融サービス会社のUSバンコープ(USB)は利息収入見通し引き下げが嫌気され、下落。物流サービス会社のJBハント(JBHT)は第1四半期の決算で、高いコストが圧迫し1株利益が市場予想を下回り、下落した。保険会社のトラベラーズ(TRV)は第1四半期決算でコア1株利益が予想を下回り、下落。


カジノを運営するラスベガス・サンズ(LVS)は取引終了後に決算を発表。1株利益が予想を上回り時間外取引で上昇している。

(Horiko Capital Management LLC)