日経平均は4日ぶり大幅反発。
27日の米株式市場でNYダウは小幅に3日続落し、7ドル安となった。昨年10−12月期の国内総生産(GDP)成長率が市場予想を上回り、一時600ドルあまり上昇したが、連邦準備理事会(FRB)による急速な金融引き締めへの懸念から伸び悩んだ。テスラや半導体関連の下落が目立ち、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は-1.39%と反落。一方、日経平均は前日に米連邦公開市場委員会(FOMC)結果を受けて800円を超える大幅下落を強いられており、本日は買い戻しが先行する形で259円高からスタートした。朝方は戻り待ちの売りも出て伸び悩む場面があったが、信越化などの良好な決算を追い風に、前場中ごろを過ぎると一時26731.02円(560.72円高)まで上昇した。
個別では、ソフトバンクG、ソニーG、郵船、トヨタ自などが堅調。前述の信越化は第3四半期決算が市場予想を上回る大幅増益となり、同時に通期予想や期末配当の上方修正を発表して7%を超える上昇となっている。その他決算発表銘柄ではアドバンテスが買い優勢で、新光電工や野村不HDは急伸。また、富士電機はファイズHDなどとともに東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、売買代金トップのレーザーテックは米半導体株安を受けて2%超の下落。東エレクも小安い。
セクターでは、輸送用機器、化学、パルプ・紙などが上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは鉄鋼のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の89%、対して値下がり銘柄は9%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約80円押し上げた。
一方、値下がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約7円押し下げた。同2位は富士通となり、キヤノン、KDDI、大塚HDなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 26720.06(+549.76)
値上がり銘柄数 205(寄与度+580.21)
値下がり銘柄数 19(寄与度-30.45)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 68120 2280 +80.36
信越化 18920 1270 +44.76
ダイキン 23875 800 +28.20
テルモ 4161 138 +19.46
中外薬 3741 180 +19.03
ファナック 22935 525 +18.50
リクルートHD 5250 160 +16.92
京セラ 6926 223 +15.72
トヨタ 2246 83 +14.63
ソニーG 12185 415 +14.63
TDK 3890 125 +13.22
ソフトバンクG 4754 62 +13.11
日東電 8560 360 +12.69
アドバンテ 8990 180 +12.69
第一三共 2578 109.5 +11.58
オムロン 8949 307 +10.82
NTTデータ 2146 45 +7.93
日産化学 6180 200 +7.05
デンソー 8375 194 +6.84
セコム 8197 180 +6.34
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 53480 -200 -7.05
富士通 15320 -1520 -5.36
キヤノン 2701 -74.5 -3.94
KDDI 3553 -18 -3.81
大塚HD 4000 -92 -3.24
エプソン 1857 -24 -1.69
日清粉G 1580 -35 -1.23
積水ハウス 2266.5 -24.5 -0.86
大日住薬 1255 -21 -0.74
スクリン 10560 -60 -0.42
NEC 4525 -110 -0.39
JPX 2264 -10.5 -0.37
荏原 5430 -40 -0.28
ニコン 1169 -7 -0.25
資生堂 5575 -7 -0.25
NXHD 6510 -50 -0.18
サイバー 1410 -6 -0.17
日本製鉄 1802.5 -35.5 -0.13
JFEHD 1416 -28 -0.10