日経平均は大幅反落。
10日の米株式市場でNYダウは反落し、112ドル安となった。ロシアとウクライナの外相による停戦交渉で進展がなく、さらに2月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比+7.9%と40年ぶりの高い伸びとなったことから、一時466ドル安まで下げ幅を広げた。その後下げ渋ったが、連邦準備理事会(FRB)の利上げを警戒した売りも出て、終日軟調に推移した。インフレへの懸念や金利上昇を背景に、ハイテク比率の高いナスダック総合指数は-0.94%。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで195円安からスタートすると、下げ幅を広げる展開となった。
なお、日経平均先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)は概算で25457.94円となっている。
個別では、売買代金トップのレーザーテックが9%超の下落。前日の米市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が-2.17%となったほか、政府がハイテク製品の対ロ輸出禁止を決定したとも伝わっている。その他売買代金上位も東エレクなどが軟調で、ソフトバンクG、トヨタ自、キーエンスは大きく下落。また、決算発表の菱洋エレクなどが東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、輸送用機器、電気機器、精密機器などが下落率上位。一方、鉱業、石油・石炭製品、銀行業などが上昇率上位だった。
値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約63円押し下げた。同2位は東エレクとなり、ファーストリテ、アドバンテスト、リクルートHDなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはKDDIとなり1銘柄で日経平均を約11円押し上げた。同2位は日揮HDとなり、アステラス製薬、三菱商事、電通グループがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 25064.74(-625.66)
値上がり銘柄数 56(寄与度+36.39)
値下がり銘柄数 159(寄与度-662.05)
変わらず銘柄数 10
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
KDDI 3875 56 +11.84
日揮HD 1395 154 +5.43
アステラス薬 1845.5 20 +3.52
三菱商 4148 58 +2.04
電通G 4270 45 +1.59
ヤマトHD 2266 27 +0.95
住友商 1948.5 23.5 +0.83
丸紅 1314.5 20.5 +0.72
大平金 3915 200 +0.70
出光興産 3455 50 +0.70
三井物 3038 20 +0.70
静岡銀 829 17 +0.60
INPEX 1383 41 +0.58
コムシスHD 2725 15 +0.53
ふくおか 2249 64 +0.45
千葉銀 707 12 +0.42
カシオ 1300 12 +0.42
DOWA 5490 50 +0.35
東ソー 1723 17 +0.30
ENEOS 453.8 8 +0.28
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 4478 -302 -63.86
東エレク 52570 -1660 -58.51
ファーストリテ 58580 -1530 -53.92
アドバンテ 8120 -420 -29.61
リクルートHD 4594 -243 -25.69
TDK 3650 -240 -25.38
エムスリー 4074 -247 -20.89
ダイキン 20570 -520 -18.33
信越化 17235 -515 -18.15
トヨタ 1848 -97.5 -17.18
オリンパス 2015 -107.5 -15.16
ファナック 19205 -400 -14.10
NTTデータ 2077 -74 -13.04
資生堂 5437 -328 -11.56
デンソー 6784 -312 -11.00
キーエンス 51250 -3050 -10.75
ソニーG 11515 -305 -10.75
キッコーマン 7900 -280 -9.87
日東電 7680 -270 -9.52
オムロン 7364 -264 -9.30