マクセル<6810>は16日、同社の発泡成形技術「RIC-FOAM (※1)」を応用し、補強構造体であるリブのみを部分的に発泡させることにより、軽量化と曲げ荷重による変形抑制およびきれいな外観を実現する新たな発泡成形技術を開発した。

同技術によるサンプルは、上海で開催されるプラスチック業界におけるアジア最大の展示会「チャイナプラス2024」(4/23~26)のMaxell Digital Products Chinaのブース (Hall1.1内 日本パビリオンB23)にて参考展示される。


近年リサイクルや環境負荷の観点より、窒素や二酸化炭素を用いた物理発泡成形技術の実用化が進んでおり、同社が2017年に京都大学と共同で開発した低圧の物理発泡成形技術「RIC-FOAM(※1)」を応用した装置が射出成形装置メーカーより現在販売されており、その装置を使用して、軽量化や高精度化などを目的に自動車、家電、スポーツなどの分野で使われる部品が製品化されている。

今後、今回開発した技術をブラッシュアップすることで、軽さ、外観、強度を実現した新しい構造設計およびそれに基づいた樹脂部品の創出に貢献していく。

※1 RIC-FOAM:RIC-FOAM(リッチフォーム) は、Resilient & Innovative Cellular Foam を示した同社の登録商標。