1. 2024年7月期第2四半期の連結業績概要
2024年7月期第2四半期の業績は、売上高が前年同期比13.8%増の479百万円、売上総利益が同20.8%増の202百万円、販管費が同19.0%増の168百万円、営業利益は同30.1%増の34百万円、経常利益は同81.7%増64百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同54.4%増の40百万円となった。 働き方改革やテレワークの普及、業務プロセス効率化などによるDX推進に伴い、ITサービスの需要が引き続き高い状況を背景に、メディアシーク<4824>は、新しいトレンドに対応した成長市場向けのサービスを強化し、新規ビジネスの拡大を進めている。
各セグメント別においては、「コーポレートDX」が主に実施した国内の企業クライアント向けシステムコンサルティングサービスが貢献し、通期計画に対する50%超の進捗率を達成したほか、「画像解析・AI」では、スマートフォン用無料アプリ「バーコードリーダー/アイコニット」を中心に広告表示回数は増加傾向にある。「ライフスタイルDX」では、オンラインプラットフォーム「マイクラス」やスマートフォンゲームなどから売上を得ている。
(1) セグメント別売上高
セグメント別の売上高は、「コーポレートDX」が前年同期比4.7%増の162百万円、「画像解析・AI」が同11.6%減の127百万円、「ライフスタイルDX」が同54.7%増の187百万円、「ブレインテック・DTx」が同441.7%増の1百万円となった。
「コーポレートDX」は、国内でのDXが進むなか、ITサービスの需要拡大を受けて売上が増加している。「画像解析・AI」は、 主力商品「バーコードリーダー/アイコニット」の売上減少が影響し、広告収入の低下につながった。
(2) セグメント利益
セグメント別の利益は、「コーポレートDX」が前年同期比26.4%増の76百万円、「画像解析・AI」が同52.1%減の30百万円、「ライフスタイルDX」が同129.8%増の60百万円、「ブレインテック・DTx」が22百万円の損失(前年同期は18百万円の損失)となった。
「コーポレートDX」は、効率的な経営と市場需要の拡大が利益増加に寄与している。「画像解析・AI」は、広告単価の減少が利益減少の主な原因であり、市場の不確実性が影響している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)