3. 財務状況
2024年9月期末の資産合計は前期末比650百万円増の2,293百万円となった。流動資産は同706百万円増の1,949百万円となったが、これは主に現金及び預金が297百万円増加した一方で、売掛金が24百万円、商品及び製品が69百万円減少したことによる。
4. 弊社の見方
2024年9月期は売上高が堅調に推移し、営業損失も大幅に縮小した点で、着実な経営改善の進捗が見られる。特に、卸売事業が収益成長をけん引しており、グローバル展開と商品力の向上が寄与した。一方で、リテール事業とコンサルティング事業では依然として課題は残るものの、戦略的なテコ入れによる損失幅の縮小が進んでおり、事業再建に向けた取り組みを弊社では評価している。
通販事業では、PR活動とマーケティングに注力しており、影響力の高いインフルエンサーとの連携やコラボ商品の開発が進むことで、幅広い世代へのブランド認知の拡大が見込まれる。卸売事業においては、コロナ禍からの回復を追い風に、海外展開が加速している。同社は国ごとに異なる化粧品規制に対応しつつ、品質を損なわない方針を徹底している。
同社の商品は、幅広い年齢層に適応し、顧客ニーズに応じた商品展開を行っている点が特徴である。特に「メイドインジャパン」の品質とブランド力を武器に、国内外での競争力を高めている。今後もPR活動やマーケティング強化を通じ、ブランド認知を向上させることで市場拡大が進むと予想される。
2025年9月期の業績予想に掲げた、営業利益の黒字化に対する可能性は高く、再生可能エネルギー事業や戦略的な業務提携・M&Aの推進が企業価値のさらなる向上に寄与する見込みだ。既存事業の収益構造の強化と新規事業への進出が加速することで、新たな成長ステージへ飛躍すると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)