1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期中間期の連結業績は、売上高が前年同期比5.3%減の148,298百万円、営業利益が同18.0%増の3,355百万円、経常利益が同20.0%増の3,805百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同55.4%増の3,092百万円と、減収となるも各利益で順調な増益となった。
主力の畜産飼料事業においては、畜産飼料の平均販売価格が前年同期を下回ったことで減収となった。
将来的に6年間で約600億円の設備投資を行うことができる健全な財務基盤を堅持
2. 財務状況と経営指標
2025年3期中間期の総資産は前期末比6,729百万円減の124,309百万円となった。そのうち流動資産は7,485百万円減であり、受取手形及び売掛金の6,534百万円減少及び現預金の1,342百万円減少が主な要因である。固定資産は755百万円増となった。
負債合計は前期末比9,132百万円減の71,049百万円となった。そのうち流動負債は2,959百万円減であり、短期借入金が2,218百万円増加したものの、支払手形及び買掛金が4,397百万円減少したことが主な要因である。
2025年3期中間期の経営指標では、流動比率が154.7%(前期末は160.0%)、自己資本比率が42.3%(同38.4%)となっており、かつコミットメントラインも締結しているため、財務基盤は健全かつ安定している。中期経営計画の投資(6年間で約600億円)を行っていくための強固な財務基盤を堅持する、業界でも稀有な企業と言えるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)