マーケットエンタープライズは14日、2020年6月期連結決算を発表した。
ネット型リユース事業の売上高は67.02億円、セグメント利益は5.47億円となった。近年注力している法人向け大型商材の農機具は、連結子会社MEトレーディングにおいて、事業買収を行い、今後のさらなる成長に向け、越境ECおよび国内における中古農機具の買取・販売機能を獲得した。さらに、全国のリサイクルショップが加盟するリユースプラットフォーム「おいくら」では、マッチング精度向上に向けた継続的なシステム開発を行い、2020年7月から本格送客を開始している。新型コロナウイルス感染症の影響による緊急事態宣言発令後は、営業時間短縮等の実施から買取依頼は一時的に減少したが、年間買取依頼件数は47万件(前年同期比2.8%増)を受領し、当期末におけるリユース品の在庫は3.84億円を確保した。
メディア事業の売上高は6.96億円、セグメント利益は4.81億円となった。
モバイル通信事業の売上高は38.73億円、セグメント利益は3.90億円となった。
新型コロナウイルス感染症の影響で、第4四半期(2020年4月-6月)は、特にネット型リユース事業では営業時間の短縮や買取方法の一部自粛等により当初想定をやや下回る実績となった。一方、メディア事業、モバイル通信事業については、テレワークやいわゆる「巣ごもり消費」の拡大に伴い、インターネットサービスやその利用に向けた通信環境の新設・改善需要が増加したことから、当初想定を上回る実績となっている。
2021年6月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比23.8%増~33.0%増の135.00~145.00億円、営業利益が同11.3%増~37.2%増の7.30~9.00億円、経常利益が同10.4%増~36.0%増の7.33~9.03億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同23.4%増~54.3%増の3.60~4.50億円を見込んでいる。新型コロナウイルス感染症の影響で一義的な業績予想を合理的に算出することが困難であることから、レンジ形式での公表となっている。
《ST》