*15:34JST 天昇電 Research Memo(4):2021年3月期の予想は先行き不透明感から見送り
■今後の見通し

1. 2021年3月期の業績見通し
2021年3月期の連結業績については、コロナの影響による先行きが不透明であること、天昇電気工業の主要顧客である大手自動車メーカーや大手自動車部品メーカーが生産計画等の予想を発表していないことなどから、同社も予想発表を見送った。会社は、「合理的な予想が可能となった時点であらためて予想を発表する」と述べている。
また年間配当も、現時点では未定となっている。

2. 矢吹第2工場を新設
同社は、国内の主力工場の1つである福島県の矢吹工場の生産能力を大幅に拡大するための増設を行った。着工は2019年6月、竣工は2020年9月で、今後順次機械を導入(設置)して生産能力を高めていく。総投資額は2,100百万円となっており、自己資金、借入金等で賄っている。このような大幅な生産増の投資に踏み切ったことは、同社の経営姿勢が攻めに転じたことの表れであり、今後の動向は多いに注目される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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